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The End of Art Theory

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Art theory', understood as those forms of aesthetics, art history and criticism which began in the Enlightenment and culminated in 'high modernism', is now at an end. These essays, examining the interdependencies of advertising, film, painting and photography, constitute a call for a 'new art theory' - a practice of writing whose end is to contribute to a general 'theory of representations': an understanding of the modes and means of symbolic articulation of our forms of sociality and subjectivity.

221 pages, Paperback

First published April 14, 1986

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Victor Burgin

42 books9 followers

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Profile Image for Tomoho.
39 reviews1 follower
February 14, 2009
待望久しい写真批評・理論書がついに翻訳刊行された。ここで紹介する2冊はタイトルからもわかるとおり、おもに現代美術批評が中心だが、モダニズムの芸術理論を批判的に乗り越えて展開される豊饒な議論は「写真論のニューウェイヴ」とでもいうべき性格をもっている。とはいえ、これは例えば「写真の芸術性」だとか、「写真」と「美術」の対立関係といった議論に与するものではなく、むしろそうした旧弊な構図を捏造する制度的コンテクストを批判・解体するものである。

『現代美術の迷路』は、イギリス出身で現在はカリフォルニア大学で教鞭を執っている現代美術作家・批評家のヴィクター・バーギンによる評論集。本書は「芸術」「表現」「作品」「自律性」等の、私たちが近代の「芸術」について自明と考える概念を再審に付し、それらが錯綜したコンテクストのなかで成立する場面での制度的権力構造を明らかにするとともに、芸術と現代の文化理論との接合によってそれらを解体・構築する方途をさまざまな角度から論じている。それは、モダニズム美学における「芸術のための芸術 fine art」(むろん、私たちはこれを近年の「自立した写真 fine photography」という言説と参照しながら読むべきだろう)というプログラムと、それを「超えた」と称しつつ従来の概念的枠組みを温存したままの「ポストモダニズム」の双方を通底する「アートというイデオロギー」を否定する。コンセプチュアル・アートについて述べている《「政治の表象化」という観念ではなく、表象の政治学への一貫した関心》(強調原文)とは、そのまま本書の主要なモチーフであるといえるだろう。

一方、80年代美術の主要な潮流であるシミュレーショニズムを牽引した雑誌『オクトーバー』の編集委員であるロザリンド・クラウスの『オリジナリティと反復』は(狭義の)モダニズム批評から出発しながらも、それにとどまらない理論の構築に向かった彼女の代表作。
《批評のテクストの持つ意義は、ほとんど全面的にその方法[メソッド]にある、と主張することができるだろうか》と、批評対象の「内容」を重視する歴史主義、実証主義に対して挑発的に問いかける序文に始まり、芸術作品を一個の有機体としてではなく、複数の差異の体系からなる構造として見ようとする姿勢は、ベンヤミン以降のオリジナルとコピーについての議論をさらに推し進めて整理したうえで、芸術作品の起源としてのオリジナリティという考えを破棄する。それは絵画、彫刻、写真、インスタレーション、文学といったさまざまな領域について論じる本書を、すでに新しい古典たりうるものとしているといってよいだろう。

両者は構造主義以降の現代思想の成果をよく吸収し、芸術の脱神話化のためにそれを実践的に用いる点で共通している。これらの刊行を機に日本の写真批評に新しい波が訪れることを期待したい。


※『アサヒカメラ』(1995年6月号)に寄稿したレヴュー原稿を一部修正。


2005年2月現在での補注:
この文章は、当時、同時期に刊行されたバーギンとクラウスの二著を同時に紹介したコラムだが、ロザリンド・クラウス著『ロザリンド・クラウス美術評論集 オリジナリティと反復』(小西信之訳/リブロポート/1994年刊)は版元解散の為、現在は入手困難となっている。

当時、写真関係者の間でこれらの著作の刊行は、ほぼ黙殺に近い扱いを受けていたように記憶する。
現在でも管見の範囲では、これらに触れた議論はそれほど多くはないものの、この原稿を書いてしばらく後から、表象文化論や比較文化論、美学等の異分野の研究者が写真について積極的に発言し始めたことによって、やや状況は変わってきたと言えるだろう。
この間、写真を中心的に論じる動きとして、清水穣、倉石信乃らの評論活動がすこしずつ前景化し、また、京都を中心に活動する写真研究会(http://www.think-photo.net)の積極的な活動も知る...
ゆっくりとではあるが、写真をめぐる思考の深まりと、それを支える層の厚みが、ようやく実感できるようになってきたと思う。
Profile Image for Matthew.
29 reviews
June 6, 2016
This is a collection of essays that were originally published from 1976-1985, and this book was published in 1986. Victor Burgin explains what are normally fairly obscure ideas/ processes in a very simple and clear manner. The things he chooses to exemplify or illustrate his arguments/ points are generally very novel and apt. His rhetoric stands solidly on its own without much ornamentation and, having read a variety of scholarly authors, can confidently say that Burgin is one of the more sensible scholars writing on the intersection and collision of visual studies, cultural studies, psychoanalysis, semiotics, post structuralism, etc. You will be lucky to find better. Until then, read this!
23 reviews8 followers
Read
October 8, 2010
Post modernism created a kind of discourse nullifying all theories even its effects the field of arts
Displaying 1 - 3 of 3 reviews

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