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哀歌〈下〉

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貧困と動乱の大地・アフリカ。日本人修道女・鳥飼春菜はアフリカのとある最貧国の修道院に赴任する。この国では多数派ながら貧困にあえぐフツ族と、かつて特権的地位を得ていたツチ族が微妙なバランスの中で共存していた。そして修道院内部もフツ、ツチ、その混血、外国人と多種多様な人種で構成されていた。現職大統領の不自然死は、この国をフツによるツチと、ツチとの関係が疑われたフツへの部族虐殺の惨劇へと導く。巧妙にツチへの虐殺を教唆する国営放送。民兵とは名ばかりの、強奪を目的とする集団の横行。教会の存在はまったく無力であった。逃れてきたツチの難民の受け入れを拒む修道院長。神学校に乱入した民兵は、生徒も難民も修道女さえも惨殺した。そして教会にも軍隊と暴徒が殺到した。その先頭には、アフリカの呪術師のいでたちをした現地人牧師の姿があった。春菜は混乱の渦中で、修道院の庭師に陵辱される……。100日間で100万人が虐殺されたという大混乱の中、春菜は信仰も、人間への信頼もすべてを失う。隣国へ脱出した春菜は日本人画商・田中一誠に助けられ、帰国する。しかし、春菜はあの庭師の子を身ごもっていた。修道院を去った春菜は田中の援助で、一人で子供を産む決心をする。 田中へのほのかな愛。しかし、田中には自分が起した事故で失明させた妻がいた……。 飽食と見せかけの繁栄の中、日本人が見失った生きることの悲しみと喜びの原点を描く、曽野文学、不滅の金字塔。ファン待望の長編小説。

Tankobon Hardcover

First published March 5, 2005

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About the author

Ayako Sono

110 books10 followers
Ayako Sono was a Japanese writer.
Sono was considered to be a conservative and was also considered to be an advisor to Prime Minister Shinzo Abe who had had drawn controversy for advocating for a system similar to South Africa's apartheid for Japan's immigrants. She had also advocated for women to quit their jobs after becoming pregnant.

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Profile Image for Naomi Macinskas.
9 reviews4 followers
April 30, 2015
アフリカでの悪夢より一転、日本へ帰国することになった主人公が経験する葛藤・苦しみは、場所や事態が平和に見えれば乗り越えられるものではなく、常に彼女の心の中に潜んでいる。田中氏という不思議な人物から共有される独自の価値観が興味深い。
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