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生まれる森

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Tankobon Hardcover

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Rio Shimamoto

32 books11 followers
Rio SHIMAMOTO (島本 理生) is a Japanese novel writer.

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Profile Image for Konatsu.
115 reviews12 followers
May 29, 2024
久しぶりの島本理生。文庫でだけど、3月下旬からWant to Readに入れてた1冊。

正直、最後の20ページくらいに救われた感じ。引き込まれるようにして、短さも手伝ってまさかの1日で読み切ってしまったけど、いつまでも続くような、ジメッとした暗闇に途中から軽く絶望を感じていた。島本理生の作品はこれで4作目で、今まで読んだ中で一番最後に希望を持てた。あとがきがあって良かった。

私自身、先週の金曜日(これを書いている5日前)に2年半付き合った彼氏と別れたばかりで、無理やりにでも前に進もうとしていたところで、たまたま読もうと思って手に取っただけだったから、タイミングがドンピシャで驚いた。本当に、あとがきに救われた。
「…そんな恋愛の一面を通して主人公の少女時代の終わりを書きたかった。実際にそうするかどうかは本人次第だとしても、だれもがかならず最後には森から出て行くことができるはずだと私は思っている。
終わった恋が何を残すかは人それぞれだけど、苦しいときにこそ見える世界と触れることのできる関係もあると思うので、怖がって閉じ困らずに少しずつでも良いから前に歩こうという気持ちになってもらえたら嬉しい。」
先生、おかげさまで前に歩こうという気持ちになれています。私の終わった恋は野田さんほど苦しいものではなく、むしろ逆で、終始愛に溢れたものだったし、後悔もないんだけど、前に進むのに手間取っているっていうところでは一緒だと思う。その苦しさは確かに、森の中に迷い込んだような感じに似ている。前も後ろも右も左も分からない、前に進んでいるようで結局は同じところをぐるぐるまわっているだけなのかもしれない、簡単に誰かに助けを求められるところでもない…そんなような。でも、うん。「だれもがかならず最後には森から出て行くことができるはずだ」。私も森から出て行きたい。Taylorの歌思い出すな、"Out of the Woods"。

私はもう少女と言える年齢ではないけど(あと3ヶ月で26)、私も「少女時代の終わり」を経験したように思う。人生で一番長く真剣な、私からすれば一番「大人」な恋愛をして、それは思わぬところで幕を閉じた。そのナイーブさが、自分が思っていたより大人じゃなかったっていうことの証明なのかもしれない。

本当に正直に言うと、サイトウさんが年上であるとわかった時点で、またか…と思ってしまった。『ファーストラヴ』は(私の記憶が正しければ)また若干違ったけど、『ナラタージュ』『あられもない祈り』はどちらも年上の、言うたらどうしようもない、線の細くていつ消えて行ってしまうか分からないような危うい男と、その男のことを忘れられない、孤独で、自分のことを大事にできない若い女の子とのどろっとした恋愛を描いていて、今回も要約してしまえばそんな感じだった。私はものすごい年齢差のある恋愛にどうしてもちょっと抵抗があるからあ〜〜〜〜〜〜!!!と思わないでもなかった。ストーカーが出てきたり、主人公の女の子を思う、年齢が近めの、ちょっと闇を抱える好青年が出てきたり、ここら辺もいつもと一緒。なんだけどやっぱり島本理生の恋愛小説は好きだ。文章がすごく好きだ。東京で一人暮らししていた、孤独で上手に恋愛のできていなかった大学時代の自分と重ねやすくて、当時の自分に会えるような、痛くて懐かしい気持ちにさせてくれる。友達に送った感想文をそのまま貼ると、「繊細な言葉選びによって紡がれる深くて足場の不安定な闇に、ゆっくりゆっくり引きずり込まれる感じが、妙にきもちくて、我ながらドMやな〜ってなってる」。そう、妙に気持ちいいんだよね。あんまり深淵を覗きすぎると戻ってこれないのは分かってるから、いくら好きでも島本理生の作品は一気にたくさん読んだりはできないんだけど…島本理生の作品のレビューにはしばしば、「若い頃だったらもっと好きだったかも」みたいなものを見るんだけど、少なくとも今の私は十分楽しめているので、まあ自分が抜け出せない沼にブッ込まれない程度にこれからも楽しんで読ませて頂こうと思う。

完璧とは言い難いけど雪生さん…素敵やな。キクちゃんも友達になりたいかも。
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