AI に仕事を奪われる不安は、自動翻訳の分野にも及ぶが、「コミュニケーション能力」の意味するものに、コンテンツ理解だけでなくコンテキスト理解を含めた時、人間の能力に遥かに及ばないことに合点がいくとともに、安堵の胸を撫で下ろした。 また、本書にも登場する概念で、アフォーダンス理論(Jギブソン)に出てくる「マイクロスリップ」の達人として思い出すのは、古今亭志ん生であろう。 落語家に関わらず、聴衆のコンディションに合わせるアーティストや、下手上手系の表現者やプレゼンテーターを想定すると、人間の知性は、冗長率をパラメータに設定されないAI とは、別の知性と捉えた方がイイのだろう。