Kenzaburō Ōe (大江 健三郎) was a major figure in contemporary Japanese literature. His works, strongly influenced by French and American literature and literary theory, engages with political, social and philosophical issues including nuclear weapons, social non-conformism and existentialism.
Ōe was awarded the Nobel Prize in Literature in 1994 for creating "an imagined world, where life and myth condense to form a disconcerting picture of the human predicament today."
...『われらの時代』に独自性を齎すもののひとつは、ある一連の「世界文学」のテクストを自作の活性化のうえで活用するという「戦術」なのである。「世界文学から学んだ」 作家だと自らを定義する大江の初期文学作品の中では、とりわけ『われらの時代』が「世界文学」の小宇宙のようなものを孕んでいることに注目したい。この作品では、アメリカのヘンリー・ミラー、ジャック・ケルアック、ノーマン・メイラー、エドガー・アラン・ポー、イギリスのD. H. ローレンス、フランスのジャン・ポール・サルトル、ピエール・ガスカールなどによる「世界文学」のテクストに言及しており、その一部が「第三世界」問題と絡み合わされている。こうした方法は『われらの時代』に、日本文学でありながら、日本文学ではないような特質を付与している。この小説が初めて世に出たとき「世界文学」的な雰囲気を漂わせるテクストとしての影響を当時の読み手に与えたとさえ言えるのだ。