Jump to ratings and reviews
Rate this book

七瀬ふたたび [Nanase Futatabi]

Rate this book
人を避け、旅に出た七瀬が出会った超能力者たち。
彼らを抹殺しようとする組織との戦いが始まる。七瀬シリーズ第二作。

生れながらに人の心を読むことができる超能力者、美しきテレパス火田七瀬は、人に超能力者だと悟られるのを恐れて、お手伝いの仕事をやめ、旅に出る。その夜汽車の中で、生れてはじめて、同じテレパシーの能力を持った子供ノリオと出会う。その後、次々と異なる超能力の持主とめぐり会った七瀬は、彼らと共に、超能力者を抹殺しようとたくらむ暗黒組織と、血みどろの死闘を展開する。

【目次】
邂逅
邪悪の視線
七瀬 時をのぼる
ヘニーデ姫
七瀬 森を走る

解説:平岡正明
※電子書籍版には解説は収録しておりません。

筒井康隆
1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。1997年、パゾリーニ賞受賞。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。2002年、紫綬褒章受章。2010年、菊池寛賞受賞。2017年、『モナドの領域』で毎日芸術賞を受賞。他に『家族八景』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』『アホの壁』『現代語裏辞典』『聖痕』『世界はゴ冗談』など著書多数。

234 pages, Kindle Edition

First published November 30, 1978

18 people want to read

About the author

Yasutaka Tsutsui

265 books366 followers
Yasutaka Tsutsui (筒井康隆) is a Japanese novelist, science fiction author, and actor. Along with Shinichi Hoshi and Sakyo Komatsu, he is one of the most famous science fiction writers in Japan. His Yume no Kizaka Bunkiten won the Tanizaki Prize in 1987. He has also won the 1981 Izumi Kyoka award, the 1989 Kawabata Yasunari award, and the 1992 Nihon SF Taisho Award. In 1997, he was decorated as a Chevalier Ordre des Arts et des Lettres by the French government.

His work is known for its dark humour and satirical content. He has often satirized Japanese taboos such as disabilities and the Tenno system, and has been victim to much criticism as a result. From 1993 to 1996, he went on a writing-strike to protest the excessive, self-imposed restraint of Japanese publishers.

One of his first novels, Toki o Kakeru Shōjo (1967), has been adapted into numerous media including film, television and manga. Another novel, Paprika (1993), was adapted into an animated film by the director Satoshi Kon in 2006.

Ratings & Reviews

What do you think?
Rate this book

Friends & Following

Create a free account to discover what your friends think of this book!

Community Reviews

5 stars
7 (33%)
4 stars
9 (42%)
3 stars
4 (19%)
2 stars
0 (0%)
1 star
1 (4%)
Displaying 1 of 1 review
Profile Image for Manal.
21 reviews
July 9, 2018
粗捜しなどしたくはないけど、この小説には少し辻褄の合わないことがあったり、不思議に思ったりするような場面がいくつかある。例えば、ネツオがホテルのロビーから七瀬と藤子のいる部屋に電話したとき、彼女が何故彼の意識をその場から探れなかったのか?家族八景では地上9階の部屋におる人物の意識と視覚が容易に読み取れていたというのに。それにその次の章では彼女が山荘にいて、直面する湖の向こうの湖畔の森のなかにいるネツオの意識が弱くではありながらも読み取れていたからますます変と思えた。
でも何より納得ができなかった箇所は、ヘニーデ姫に関係する全ての出来事。まず、マカオでルーレットで賭博をやっている七瀬が何者かにエスパーとバレてしまい、日本帰りの彼女を追って殺すように仲間に命じた訳だが、彼女の詳細はただ大体の年齢、国籍だけだという?!。その仲間がたまたま七瀬と一緒にいたヘニーデ姫の強力な精神とやらに惑わされて、二人の誰がエスパーで誰がそうでないかが判断できなくなるという設定。では、超能力者は多少探知できて、かつ自分自身の精神を読まれなくする術を体得しているその得たいの知れない人物は、感応能力自体はできないと考えてよい筈。。。何故ならば心が読めるなら簡単に二人のなかの誰がエスパーなのかそれとも二人ともエスパーなのか突き止めるはずだ。その後ヘニーデ姫を抹殺したあとでもまだ超能力者の存在をまだ探知できて、生存した七瀬が実はエスパーだったことを確認できたのはわかるが、その次の瞬間で七瀬が考える「彼はノリオとヘンリーの存在も居場所も分かってしまった」で一生懸命立ててきた論理が崩されてしまう。相手は結局心が読めるんだ!じゃ、ヘニーデ姫の混沌とした精神に惑わされたあの話は納得できない。
でも何より嫌だった設定は、ヘニーデ姫が側にいたお陰で免れた窮地にあった七瀬がしばらくは一緒に行動を共にしようと思い付いたけど、そんなことをすればなんの関係もないヘニーデ姫が巻き添えになるだけではなく、殺される危険だってあることを、賢明である七瀬が何故悟らないんだ?!そんなことをして、ヘニーデ姫を自分の身の安全のために利用しているも同然のことをやっているとどうして感じないんだ、彼女に対して友情を抱きはじめているだというのに。目の前に一瞬にして殺された彼女は、読者として最高に可愛そうだったし、すぐに逃げる/敵を討とうと動く七瀬がなんだか裏切り者だと思えてならなかった。
ネツオの死も儚かったわ!まず彼の側面から見たかれの殺される場面、それを読んでいて彼女からの側面では、遠く山荘にいてその死の瞬間を感じ取れて、叫んだり泣いたり彼の名を呼びながら助けようと駆けつけたりしようとする場面を想像したけど、実際に描かれたシチュエーションは大いに違って、彼がいる場所の近くを車で近づきながら彼が危ないと分かっていても、会わないと考えている彼自身の精神だけという口実で助けようとしないんだ、手遅れになるまでは。あれはどう見ても、彼の片想いなんだ、本当に彼が少しでも好きだったなら、取った行動は違っていたはずだ。
全体的に物語の発想自体は面白くて新鮮なんだが、所々主人公が見せる変で唐突な不注意や、自分自身を錯覚するような、どうも飲み込めない箇所がある。
前編はこれと比べれば、話が穏やかで今回みたいには派手じゃないが、私はやはり「家族八景」がもっと気に入っていた。続編にはあまり大した期待を持たずに読んでみよう。
This entire review has been hidden because of spoilers.
Displaying 1 of 1 review

Can't find what you're looking for?

Get help and learn more about the design.