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深夜特急(新潮文庫) #4

深夜特急4_シルクロード

パキスタンの長距離バスは、凄まじかった。道の真ん中を猛スピードで突っ走り、対向車と肝試しのチキン・レースを展開する。そんなクレイジー・エクスプレスで、〈私〉はシルクロードを一路西へと向かった。カブールではヒッピー宿の客引きをしたり、テヘランではなつかしい人との再会を果たしたり。前へ前へと進むことに、〈私〉は快感のようなものを覚えはじめていた――。

204 pages, Kindle Edition

First published March 31, 1994

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Kōtarō Sawaki

82 books4 followers

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Profile Image for Sung-Gi Kim.
149 reviews
November 19, 2015
長く旅を続けているうちにすべてのことが曖昧になってきてしまうのだ。黒か白か、善か悪かがわからなくなってくる。何かはっきりしたことを言える自信がなくなってくる。なぜ物乞いを否定できるのか、なぜ不潔であることが悪いのか、わからなくなってくる。憎悪や嫌悪すら希薄になってくる。

乗客のほとんどは、インドやネパール、あるいはアフガニスタンでの奔放な旅を終え、故郷のヨーロッパへ帰ろうとしている者たちだ。一日早く帰ったからといってそれが何になるだろう。むしろ、早ければ早いほど、青春そのものといった日々から足早に遠ざかってしまいそうな気がする。それらの日々は必ずしも自由で甘美なばかりではなく、多くは過酷ですらあったろうが、いざ失う日が近づいてくるとなると、たまらなく貴重なものに思えてくる。

「カーブス・メーナ」にはこうも書いてある。

老いたら一つの場所に落ち着くよう心掛けよ。老いて旅するは賢明でない。特に資力ない者はそうである。老齢は敵であり、貧困もまた敵である。そこで二人の敵と旅するのは賢くなかろう。

今福 われわれは、日本という絶対逃げられない起点を持ち、そこからサムシング・ハプンズの世界の方へ入っていく。境界を越えて違う種類の世界へ自分が踏み込んでいく、その時に僕は旅というものを自覚します。

未来を夢見ることの中にしか現実が存在しない、そういう生存の形が二十世紀のこの時期になって鮮明に出てきている、と思うんです。自分の人生を一つの〈夢見られた現実〉として見ていく形—そうなると、まさに今まで覚醒した世界の物語としてしか書かれてこなかった自分の物語、あるいは旅の物語を、「覚醒」の言語ではなく、「夢」という形式で語り得るではないか……僕自身も今、それを試みようとしているところなのです。
12 reviews
March 22, 2021
I love this volume... I think traveling marchant is really a good job. I love spice & wolf too. I said this just because this volume is about silk road. The Islamic world, the deserts, the specific knowledge of the local culture. I want to go there. I want to live there once. I want to go everywhere....
Profile Image for 00dz.
28 reviews
August 11, 2016
著者の、決して物事や人を決め付けず、様々な角度から見てみる姿勢がすごく良い
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