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リリエンタールの末裔

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海洋黙示録『華竜の宮』が大反響! 今もっとも注目されているSF作家による 初の本格SF短篇集。 彼は空への憧れを決して忘れなかった――長篇『華竜の宮』の世界の片隅で夢を叶えようとした少年の信念と勇気を描く表題作ほか、人の心の動きを装置で可視化する「マグネフィオ」、海洋無人探査機にまつわる逸話を語る「ナイト・ブルーの記録」、18世紀ロンドンにて航海用時計(マリン・クロノメーター)の開発に挑むジョン・ハリソンの周囲に起きた不思議を描く書き下ろし中篇「幻のクロノメーター」など、人間と技術の関係を問い直す傑作SF4篇

277 pages, Kindle Edition

First published September 15, 2013

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About the author

Sayuri Ueda

26 books4 followers
Born in Hyogo Prefecture, Sayuri Ueda (上田 早夕里, Ueda Sayuri) is one of the more innovative science fiction authors in Japan. She made her debut in 2003 with Kasei daku barado (Mars Dark Ballad), which won the 4th Komatsu Sakyo Prize. She has published a series of highly original, much discussed works, gaining avid fans not only in Japan but throughout Asia and the West. Karyu no miya (The Ocean Chronicles) won the Hayakawa Publishing “SF ga Yomitai!” Award for Best Japanese SF Novel in 2010, as well as the 32nd Japan SF Award and 10th Sense of Gender Award in 2011. She also writes actively in genres other than science fiction, and in 2018, her historical novel Hametsu no ō (The King of Ruin) was nominated for the 159th Naoki Prize.

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Profile Image for Yoshinobu Yamakawa.
287 reviews1 follower
September 13, 2024
『華竜の宮』で好評を博した上田早夕里によるSF短篇集。空を飛ぶことを夢見る少年の信念を描いた表題作を始め、さまざまな人間と技術の関係を問い直す作品が揃っています。

本書の中心テーマは「人間と技術の共生」です。現代社会では、技術は我々の日常生活に欠かせない存在となっていますが、その背後には人間の感情や願望が潜んでいます。例えば、表題作に登場する少年は、空に憧れ、夢を追い続ける姿が描かれています。彼の冒険を通じて、技術の発展が人の心にどのような影響を与えるのか、私たち読者は考えさせられます。この作品は、技術が進化する中で忘れられがちな「人間らしさ」を再認識させてくれる貴重な機会です。

私がピックアップしたいタイトルは「マグネフィオ」。この物語では、人間の心の動きを装置で可視化するというユニークな設定が用いられています。心の動きが視覚化されることで、登場人物たちの感情はよりリアルに感じられ、読者はその世界に深く没入することができます。心の中の葛藤や喜びが目に見える形で表現されることで、技術と人間の関係が一層深く描かれている点が印象的です。特に、感情の可視化は、読者に新たな視点を提供し、感情理解の重要性を再確認させてくれます。

本作を読み終えて、私の心に残ったのは「夢を追うことの大切さ」でした。どんなに難しい状況にあっても、あきらめずに努力することの重要性を改めて感じさせられます。上田早夕里の描くキャラクターたちは、それぞれに個性があり、彼らの物語に共感することで、自分自身の夢や目標を見つめ直すきっかけにもなるでしょう。彼らの成長を見守ることで、読者もまた自身の人生を振り返ることができるのです。

本作は、技術が進化する現代において、我々が忘れがちな「人間らしさ」を再認識させてくれる一冊です。心が温かくなると同時に、考えさせられる内容が詰まっています。この作品は、初めてSFに触れる人にも、すでに親しんでいる人にも、広くおすすめできるものとなっています。ぜひ手に取って、その魅力をじっくりと感じてみてほしいと思います。
Profile Image for Yasuo Itoh.
208 reviews10 followers
November 20, 2017
オーシャン・クロニクルシリーズの「リリエンタールの末裔」を読みたかったのがきっかけ。嬉しい誤算だったのは、どの短編作品も掛け値なしに面白かったこと。個人的にはオールタイムベスト級である。また、「リリエンタールの末裔」や「幻のクロノメーター」は男が一生をかける夢や仕事についての物語であり、単純な行動ではあるが男としてこのような生き方に共感を覚える。特に「幻のクロノメーター」については、途中から登場する一つの石が人類の文明を変えてしまうようなものになり、自分の想像をはるかに越える展開にセンス・オヴ・ワンダーを感じた。ずるいくらい楽しませる作品である。
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