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嘘つきアーニャの真っ赤な真実

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1960年プラハ。マリ(著者)はソビエト学校で個性的な友達と先生に囲まれ刺激的な毎日を過ごしていた。30年後、東欧の激動で音信の途絶えた3人の親友を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!

301 pages, Mass Market Paperback

First published January 1, 2001

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About the author

Mari Yonehara

29 books1 follower

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Displaying 1 - 10 of 10 reviews
Profile Image for Yumi Learner.
294 reviews18 followers
March 6, 2019
初めて、万理さんの本を読みましたが、すごく面白かったです。でも、残念なことに亡くなられてるんですよね。これ以上、彼女の本が増えないのがとっても残念です。

プラハへぜひ行きたくなりました。
1 review
October 4, 2022
著者の米原さんは1960〜64年を在プラハのソビエト学校で学び、多感の少女時代を過ごしていた。この本は著者と仲良しの同級生三人との日常や出来事をめぐって当時の社会主義国家の生活の様子を描写した。朗らかで学級一の性知識に詳しいリッツア、いつもパワーフルで特権を享受しながら日々大げさに共産スローガンを口にするアーニャ、クラスの誰もが憧れる優等生で常にアイデンティティに悩まされるヤスミンカ。そして、30なん年後米原さんは旧友たちを会いにプラハ、ドイツ、ルーマニアのブカレスト、ユーゴスラビア連邦のベオグラードに訪れていった。久しぶりに会った友人は変わったこともあり、変わらなかったこともある。勉強大嫌いでセクシーな女優になって男と遊びまくりたいリッツアは、勉強に苦戦してドイツで医者になった。リッツアの病人はほとんど東欧からドイツに出稼いできた人たち。ドイツにおいて社会的ステータスが高いドイツ人医者に見下されがちなので、治療を受けるのが難しい。リッツアから親身なケアを受けている。ルーマニア共産党高官の娘であるアーニャは、ひもじい思いをする同胞と正反対に貴族のような暮らしを送っていた。自分を麻痺するためなのか、常日頃革命的言辞を発する。口でブルジョアを軽蔑して共産主義を称賛しながら、豪邸に住んでお手伝いさんに頼りきり。ルーマニアの外にいた時は愛国心が熾烈だったが、いざ政権によって翻弄されてボロボロになった祖国に戻ると、また愛していた祖国に耐えられなかった。ユーゴスラビア連邦出身のヤスミンカは、学生時代は祖国が社会主義を騙る資本主義国と思われることで民族主義者の校長に苦しめられ、大人になったらまたムスリム人として他の民族の人に敵視される。何ひとつ悪いこともしていないのに、一生に渡ってアイデンティティーが彼女を窮地に陥れる。
 この本を読んだことで私の盲点だった東欧に対する解像度が上がった。東欧の国々の中で、「東」にある自国を誇りに思う国がある一方、「西」に憧れて「東」の世界から脱出したい国もある。信仰する宗教もみんなそれぞれ。今までわたしは東欧を一つのまとまりとしてしか考えてこなかった。東欧の人からするとそんな考え方が無知で失礼と思っているのは百も承知だが、同様に東アジア文化に疎い人に日中韓を分別させようというのは至難の技以外の何ものでもないのだろう。そう考えたら、やっぱり各々の文化に対する理解、また理解をしようとする姿勢がとても大事なこと。
 そして、共産主義国といえるのかなである中国出身のわたしが、今まであまり触れたことのない各国の共産党の歴史もすこし知るようになった。「ブルジョア」「同志」など共産ものの文化作品からよく耳にする用語が、世界の共産圏で共通していたこと(当たり前だが)を知って、わたしにとって一つ新鮮な体験であった。国によって共産党も派閥に分かれていたことも。今まで周りの年配の人から聞いた話だと中国の共産党とソビエトの共産党の関係がずっと睦まじいと思ってきたが、どうやら関係が険悪になった時期もあった。国家、民族、アイデンティティ、イデオロギーなどのレッテルは人々の愛を強固にする一方、人々を縛り付けつつある。我々人間は自他に関わらずレッテルを貼りたがって似た者同士と群がりたがる。でもどうしてもミクロに家族愛、地元愛、民族愛、国家愛に止まってしまう。なぜマクロに全人類を愛することができないのか。もしかしたら、それを実現するには地球征服を目指す宇宙人を悪役として登場していただかないとかもしれない。
This entire review has been hidden because of spoilers.
41 reviews
May 21, 2017
Yonehara on taitava kirjoittamaan, hänen tekstinsä liukuu sulavasti eteenpäin loihtien luonnollisesti esiin tunteita ja näkymiä. Myös kirjan aihe on sinänsä kiinnostava. Yonehara kertoo prahalaisen kansainvälisen koulun oppilaista ja siitä, mitä heille kävi. Loppujen lopuksi aihetta käsitellään kuitenkin niin pinnallisesti, että se jää turhauttamaan.

Kirjan pääteemoja ovat nationalismi ja se, mitä se on, kuten myös Euroopan myllerrys Neuvostoliiton hajoamisen johdosta. Tarina kuitenkin rajoittuu kertojan kapeaan, vähän näkevään, ihmissuhdelähtoiseen näkökulmaan, eikä laajempaa kuvaa tai kommenttia teemoista pääse syntymään. Toisaalta tyyli on niin esseistisen toteava ja vähään kuvailuun tyytyvä, ettei kielenkäytöllä tai lukijalle piirretyillä ihmisillä ja maailmalla ole sen suurempaa taiteellista arvoa.

Yonehara on kokenut ja nähnyt asoita, joita oli kiehtovaa päästä näkemään ja kokemaan tämän kirjan avulla, mutta loppujen lopuksi kirja tuntui jäävän pelkäksi lomamatkaksi kokemukseen. Yoneharan katse on hänen muistoissaan lapsen ja aikusiena ulkopuolisen, joten on ymmärrettävää, ettei hän voi sanoa mitään kovin syvällistä kaukaisten maiden ihmisten elämästä ja historian kulusta, mutta silti lukijana olisin toivonut hieman enemmän jonkinlaista sisältöä.
11 reviews
August 25, 2023
なんて、唯一無二な経験をなさったのだろう。そして、なんて引き込まれる本だろう。

子供時代の話と、大人になって、幼少期を共に過ごした友人との再会の話の織り込み方があまりにも上手で。私も、一緒に昔からの友人に再会した気分になった。
そして歴史も、個人も、やはり過去と現在は切り離せないのだ。

筆者がまだご存命だったら、彼女の目から見た今の状況と、過去の彼女のご友人の話をどう繋げたのだろうか。

余談だが、「ただでもらった馬の歯を見るものではない」という、「贈り物にケチをつけるな」というロシアの諺と友人の「男の良し悪しの決め手は歯である」という戒めに対する見解として
「水田稲作を主な生業としてきた我が同胞と牧畜を営んできた民族との違いを、この時ほどまざまざと思い知らされたことはない。」という筆者の幼いながらも
民族間の違い、そしてその原因に考えが及ぶ洞察力に脱帽。
Profile Image for Eugine.
43 reviews
July 29, 2017
"모든 사람은 지구상의 구체적인 장소에서 구체적인 시간에 어떤 민족에 속하는 부모에게 태어나 구체적인 기후조건 아래서 그 나라 언어를 모국어로 삼아 크잖아. 어느 인간에게도 마치 대양의 한 방울처럼 바탕이 되는 문화와 언어가 스며 있어."

"다른 나라, 다른 문화, 다른 나라 사람을 접하고서야 사람은 자기를 자기답게 하고, 타인과 다른 곳이 무엇인지 알아보려고 애를 쓴다는 사실. 자신과 관련된 조상, 문화를 이끈 자연조건,' 그밖에 다른 여러 거지 것에 갑자기 친근감을 품게 된다고." - p.112
Profile Image for Fusako.
216 reviews8 followers
June 8, 2022
ウクライナでのロシアの侵略が続いている今だからこそ、この本を読むと東欧諸国の置かれた立場がわかる。2001年に書かれた本だが、大国に弄ばれる小国の問題は少しも変わっていない。
Profile Image for Akeko.
96 reviews
October 8, 2008
ロシアなんてうらやましいって思った事はないけど、教育制度は良かったのかな。
Profile Image for Akiko.
1 review
Read
July 28, 2009
I enjoyed this! Reminded me of my classmates and friends from middle school...
Profile Image for Ayumka.
3 reviews
January 28, 2012
Her books are the biggest trigger to start studying Russian. Russian is difficult but every time i read her books, recover motivation to study.
6 reviews
September 19, 2016
米原さんが滞在していたプラハのソビエト学校を舞台にした実話から、冷戦時代の共産圏のヨーロッパが大国ソ連の影響をどのように受けてきたかが体感できる。学生時代、東欧とロシアを取り巻く現代史はほとんど習う機会がなく、ソ連については軍事大国または恐怖政治等、偏ったイメージしかもっていなかったが、米原さんの実話を通じて描かれるリアルなソ連像がとても新鮮だった。
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