Mei2 reviewsFollowFollowMay 18, 2025# 『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく』読書メモ## 概要本書は、「考えをうまく言葉にできない」という悩みに対して、**思考の言語化スキル**を鍛える方法を紹介する一冊です。 特に、「何を言うか(What to say)」の言語化に焦点を当てており、曖昧な思考を明確に表現するための具体的なトレーニング法が紹介されています。---## 言葉は2つに分けられる- **How to say(どう言うか)** → 言い回し・表現の仕方- **What to say(何を言うか)** → 伝えるべき中身、内容の本質多くの人が言葉に詰まるのは、「How to」ではなく、「What」の部分が曖昧なままだからです。---## 思考が言語化できていない状態とは意見や感想を求められたときに、- 言葉に詰まってしまう- 抽象的なことしか言えないこうした状態は、**頭の中にある考えがモヤモヤしたイメージのまま残っており、明確な言葉に変換されていない**ために起こります。 本書では、そのモヤモヤした思考を**どのように具体的な言葉に変えていくか**について解説しています。---## 基本の言語化トレーニング方法### 1. 道具の準備- **A4サイズのコピー用紙**を使う(理由:自由に思考を広げられるサイズ)- 小さいメモ帳は避ける(思考のスケールを無意識に小さくしてしまう)- 高価なノートも避ける(「きれいに書かないと」というプレッシャーがかかる)### 2. 問いを書く- 紙の上部に**1つの問い**を大きく書く- 四角で囲んで、思考中に問いを見失わないようにする### 3. 紙を上下に分ける- 中央に線を引き、**上半分:答え(思考)**、**下半分:理由**とする### 4. 書き出す- 問いに対して**感じていることを言葉にする**- 正しいかどうかは気にせず、まず1行書いてみる### 5. 芋づる式に深掘りする- 書いた内容に「それってどういうこと?」と自問して掘り下げる- このプロセスを繰り返すことで、**言語の解像度**を上げていく### 6. 理由を明確にする- 最終行にたどり着いたら、その考えの**理由**を下半分に書く- 理由も同様に「なぜそう思うのか?」と問いながら深掘りする### 7. 時間制限を設ける- **1枚につき2分程度**- **1日3枚**を目安に継続する---## トレーニングの応用方法### 1. 同じ問いに再挑戦する- 別の日に、同じ問いに再び取り組むことで、**視点の変化や新たな発見**が得られる### 2. 反対意見を考える- 自分の意見とは逆の視点から考えることで、思考の幅を広げられる---## 日常の中でできる言語化習慣- **街中で見かけた好きな言葉やキャッチコピー**をメモする- 気になるフレーズを集めておくことで、後から見返して新しい気づきが得られる---## まとめこの本で紹介されているのは、**「考えを言葉にする力」=思考の解像度を上げる力**を育てるためのトレーニングです。 モヤモヤしたままの思考では人に伝えることができませんが、**2分×1問のシンプルな方法**を毎日続けることで、徐々にその力を育てることができます。 何より大切なのは、**「考えながら書く」のではなく、「頭の中のイメージをそのまま言葉にする」こと**。 気負わず、続けることが最も大切だと感じました。This entire review has been hidden because of spoilers.