Erika2,888 reviews87 followersFollowFollowFebruary 4, 20253.5「VR世界もの」と似たようなもんだよな、と特に期待せずに読み始めた。が、その低い期待もあって、予想以上に面白く読めてしまった。VRもののミステリにありがちな「現実世界では全くの別人物」という捻りも、「夢」の中だからかもっと納得のいく「現実と夢の齟齬」だった、というのがVRものとは違うこの作品の最大の魅力かも。また、主人公の彼女のバックストーリーが物語に大きく関わってるというのが、面白かった。まぁ、電車の事故の話が頻繁に出てくるので何か関係があるんだろうなとは思ったが、ちょっとだけ予想から外れてた。「犯人」のミナエ/カナタが主人公彼女の植物状態の姉というのも、要所要所にある伏線を綺麗にかつ無理なく拾っていて、気持ちよかった。植物状態の「犯人」がずーっと明晰夢の中にいる、というのは、想像するだけでつらいし、「夢で誰かと会っても、自分が全部作り出した幻想じゃないのか」と考える、というのは私も前々から思っていた点だったので「おぉっ」となった。(好きな相手と夢で会って、翌日本当に夢の中で会話していたと判明する、というシナリオを想像してみるんだが(少女漫画的ノリで)、毎回「自分の夢の中のものは全て自分が作ってる」「理想的な相手との会話も自分が全て作り上げているからこそなのではないか」というポイントをどう「現実」と結び付けるか考えてしまう。そして、結局この物語で主人公とアブがやった、自分には知りえない相手の情報を、目が覚めている状態で相手から正解として聞く、というのでしか「現実」は確かめられないな、という結論に)というわけで、前々から私が「夢」に関して考えていた事を物語にしてくれている点や、伏線回収がすっきり気持ちいい点、そして、無理のないひねりと解決だったので、気持ちいい読後感だった。最後の最後のシーンは、おそらく読者に「夢か現実か」の判断をゆだねられているんだろうな、というのは、映画「インセプション」を連想する。(というか、夢の中での時間の経過は現実世界の2倍、とかも、インセプションを連想してしまう。けれど、「インセプション」とはまた違う、面白いミステリだった。)何度も読みたいとか、誰かに是非勧めたいとかは思わないし、特に表紙デザインが好きなわけでもないけれど、想像していた以上に楽しめたので、☆3.5を繰り上げて☆4つ。mystery
Joseph Chung225 reviews5 followersFollowFollowFebruary 15, 2026雖然是超現實的內容,但設定清晰,邏輯井然——在完全與現實不同的設定下,以極具邏輯的推理來破案,而且還是那種可以亮出「向讀者挑戰」的本格類型(雖然作者沒有這樣做)。故事的節奏明快,當中的犯案動機、人物關係令人唏噓不已。是本出色的新本格推理。