Akiko Iwakiri14 reviews1 followerFollowFollowJanuary 10, 2011何故、当時の支配者階級である武士が、明治維新を起こさなければならなかったのか?謎でした。黒船が来ただけで、こんなになるものかと。この本を読んでやっと理解が出来ました。当時の、武士のお給料が、江戸幕府ができたときの手柄が基準で決まっているため、職位とお給料が合わななかったこと当時の武士の借金ぐらしが主流だったこと自分のお給料が幾らかは分かっても、どの土地のコメからそれが支払われているのか、土地との紐付けが希薄だったことなどなど、武士階級を取り巻く状況が、お金を通じてリアルに見えてきました。加賀藩の京都出兵のPMだった猪山成之の働きを見て、大村益次郎が彼を軍に引き抜き、海軍勤めに。大久保暗殺を謀たのは、石川県の士族達。当時の薩長登用の風が吹く中、リスキーな選択ではあったと思うのですが、遺体を引き取りに行った。ここに彼の人柄が出ていると思います。一番の首謀者であった島田一郎は、息子が海軍に入ることを願って遺書にしたためていたとのこと。当時のもと士族にとって、海軍に息子を入れることが夢。海軍に入った、猪山家と、官に勤められなかった元武士達との収入の開きなど、など、「龍馬が行く」「坂の上の雲」では語られなかった、実務派猪山家通じて、江戸から明治への変化を理解することが出来ました。生き生きとした文章。分かりやすいたとえで、読みやすく、とても勉強になりました。
Takashi Hasegawa30 reviews2 followersFollowFollowMay 23, 2011前半が面白い。江戸の下級武士の生々しい生活感とか、その背景となる価値観が、ただの数字だけから浮き彫りになっていくところが、いい。中盤からは家系史風になってしまってちょっと残念だが、明治維新とかの激動の雰囲気が好きな人にはアリかも。