Jump to ratings and reviews
Rate this book

本の背骨が最後に残る

Rate this book
読まないほうがいい。虜になってしまうから……。その国では、物語を語る者が「本」と呼ばれる。一冊につき、一つの物語。ところが稀に同じ本に異同が生じる。そこで開かれるのが市井の人々の娯楽、「版重ね」だった。どちらかの「誤植」を見つけるために各々の正当性をぶつけ合う本と本。互いに目を血走らせるほど必死なのはなぜか。誤植と断じられた者は「焚書」、すなわち業火に焼べられ骨しか残らないからである。表題作の他「痛妃婚姻譚」「『金魚姫の物語』」「本は背骨が最初に形成る」など7編収録。要注目の新鋭作家にして若きビブリオマニア・斜線堂有紀が、凶暴な想像力を解放して紡いだ、絢爛甘美な七つの異界。あなたも、この物語の一部になる。

280 pages, Hardcover

Published September 21, 2023

8 people want to read

About the author

Yuki Shasendo

31 books2 followers

Ratings & Reviews

What do you think?
Rate this book

Friends & Following

Create a free account to discover what your friends think of this book!

Community Reviews

5 stars
1 (25%)
4 stars
2 (50%)
3 stars
1 (25%)
2 stars
0 (0%)
1 star
0 (0%)
Displaying 1 of 1 review
Profile Image for Erika.
2,840 reviews88 followers
September 8, 2024
著者の名前に聞き覚えがあった+題名に惹かれたので借りてみた。
この著者は「ifの世界線 改変歴史SFアンソロジー」で読んで気に入ったらしい。

この短編集も、どの作品も微妙に私たちの知る現実の世界とは違っていて、どういう世界なのかちょっとずつ明らかになっていくのが楽しい。
表題の「本の背骨が最後に残る」も、「本」と「肺の無い本」との区別が読んでいるうちにしっくりくるのが怖い。「焚書」がここまで怖いイメージを持つものになるとは、著者の想像力ってすごい。
他の話も、死んだあと動物に転化する世界の真実や、VR世界に自分の分身をインストールして嗜虐心と向き合う、とか、他の人の痛みを肩代わりする女性たちの話、とか、ある時突然一人の人間の上にだけ雨が降り続けてそのまま水死体になる、とか、19世紀の精神病院にSF的なひねりを加えたものとか、全て「絵」としてイメージするとマグリットの作品のように綺麗で静かで不気味なものが多い。
どの作品も興味深く読めたが、今すぐもう一回読み返したい、と思うほどでもないので、星3.5。

この人の書くSFファンタジー的?マジカルリアリズム的?世界、好きなので他の作品も読んでみるつもり。
(「恋に至る病 (メディアワークス文庫)」は正直イマイチだったので、もしかしたら、私にはこの人の短編が合ってるのかも)
Displaying 1 of 1 review

Can't find what you're looking for?

Get help and learn more about the design.