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彼のレシピの特徴は、たとえきっちり材料の分量を量らなくても、プロ用のキッチン用具がなくても、それなりに見栄えのするおいしいものができてしまうこと。材料表は、「好みのフルーツ、たっぷりひとつかみ」といった親しみやすい書き方がされ、レシピの手順も非常にシンプルで、ただでさえ忙しい朝に、ハカリを持ち出したり料理本と首っ引きになる必要もない。また、原書で使われている材料で、日本で手に入れにくいものについては、きちんと脚注で代わりになる食材が紹介されているから、内容を自分の好みでアレンジすることもできる。
また、紹介されているレシピのほとんどについては写真も掲載されているので、盛りつけの参考になる。とはいえ、盛りつけ方もいかにも男の子らしい、カラフルでおおざっぱな感じだから、フランス料理などの洗練されたファンシーなものを想像していると肩すかしを食った気分になるかもしれない。
これらのレシピの中には、「スパイス風味のエビ」や「イワシのグリル」、カリカリしたパンと一緒に食べるタルタル風マグロなど、朝食のテーブルにというよりは、ワインと一緒に楽しみたいような品も見受けられるが、時間のたっぷりある週末のブランチにでも作れば喜ばれそうなものばかりだ。巻末には、本書内で登場する食材の写真入り紹介ページや、材料別の索引も掲載されている。(和久裕子)
108 pages, Tankobon Hardcover
First published January 1, 2000