必ず還ると誓ったのに──神に背いた罰ゆえ、命尽きるのか。
附孝洲【ふのこうしゅう】軍から逃れ、護領山【ごりょうさん】を越えた日織【ひおり】は、龍ノ原【たつのはら】を奪還するための策を講じる。それは周囲を取り巻く八つの国・八洲【はっしゅう】に、二つの三国同盟を成立させ、互いに均衡を保った上で附孝洲の東西に位置する附道洲【ふのどうしゅう】と附敬洲【ふのけいしゅう】を附孝洲へ攻め込ませるという策だった。反封洲【たんのほうしゅう】の国主・伴有間【とものありま】と逆封洲【さかのほうしゅう】の国主・末和気【すえのわき】が日織の計略の味方となり、重臣である小勢乙名【こせのおとな】、造多麻呂【つくりのたまろ】と共に各々の国へ約定を結ぶため三手に分かれた。附道洲へ向かった日織だが、道中、原因不明の体調悪化に苛まれる。龍ノ原を離れたことで龍が怒り、その罰が下っているのではと不安を覚えながら附道洲に入るなか、国主から非礼にも「会えない」と追い返されてしまう。食い下がる日織はやがて附道洲の真実を知ることに。前途多難の約定は無事結ばれるのか――。大人気男女逆転宮廷ファンタジー、権謀術数渦巻く第七巻。