Jump to ratings and reviews
Rate this book

40歳だけど大人になりたい

Rate this book
年はとった。
しかし、なんか違う気がする。

身体の衰え、お金の不安、変えられない生活習慣……
理想と現実のギャップに戸惑う中年世代へ贈る、痛快オトナ考!
「ウェブ平凡」の大好評連載を書籍化。

中学生の頃に憧れていた、煙草の吸殻と酒の空き瓶とまずいコーヒーに囲まれ昼夜逆転生活をする不摂生な売れない小説家というやつに見事なりおおせたが、なってみると、単純に体調が悪くて日常生活がつらいのだ。(中略)『これ、別に、カッコよくねえな……』ということにやっと気が付いた。
――本書「運動と大人」より

我々は本当に大人になれるのだろうか?

184 pages, Paperback

First published April 14, 2023

Loading...
Loading...

About the author

Akira Otani

12 books45 followers
Akira Otani was born in Tokyo in 1981. Beginning her career writing for video games, she made her literary debut with the short story collection Nobody Said We’re Perfect, an exploration of relationships between women. An out lesbian, she is the author of the essay collection Since You’re So Curious About my Body and the forthcoming novel Rurika, Born 2019, Turns 50. The Night of Baba Yaga is her first book to be translated into English.

Ratings & Reviews

What do you think?
Rate this book

Friends & Following

Create a free account to discover what your friends think of this book!

Community Reviews

5 stars
0 (0%)
4 stars
1 (50%)
3 stars
1 (50%)
2 stars
0 (0%)
1 star
0 (0%)
Displaying 1 - 1 of 1 review
Profile Image for Erika.
2,928 reviews87 followers
May 12, 2025
今年40になるので、図書館の検索で「40歳」を入れてヒットしたので読んでみた。(誕生日の前日に読み終わった)
全く知らない人のエッセイは、全く共感できない事があるけれど、この人のは要所要所「そうだよね!」と思えて、面白かったし、「苦しんでる人間を「正解」のふりしていじめる悪しき自己啓発コンテンツは嫌いだ。」を読んで、「この人は信用していい」と思えた。

立派な「中年」になった自分を受け入れるのに、良い本だったと思う。

以下、読書中メモ(読書中はGRにエントリーがなかったので):

5:この著者は「昔から大人になりたかった」と言ってるので、私とは真逆だな...私は嫌でも大人になるんだから、子供時代の恩恵を受けられるだけ受けたいと思ってた....が、年を取るにつれ、「大人」ってただ「大人のフリをしてるだけだな」と思い始めた...no one knows how to adult.
著者は「大人である自信」があったが、30くらいで自分が思い描いていた大人でない事に気づき始めた=「ものごごろが付き始めた」と表現。

23:大島由美子「つるばらつるばら」:相手の外見が精神年齢に見える少年の話。8歳の主人公は老成しているので青年の姿で描かれる...面白そう。(早速図書館で予約した)

33:5ページで、30歳になった時のFBのコメントの一人称が「俺」だったから男性なのかな?と思ってたが、途中で「眉の書き方」が云々と書いてあって、「ジェンダーはっきりしない男性?」と思い、とうとうこのページではっきり「大人の女に憧れる」とあったので著者の性別が判明。
著者の性別でエッセイの読み方や捉え方が変わるのは間違ってるかもしれないけど、男性が書いたものだとちょっと警戒してしまう...

57:苦しんでる人間を「正解」のふりしていじめる悪しき自己啓発コンテンツは嫌いだ。←同意!!

77:「東京への憧れ」は...共感できないな。中野に住んでるが、「東京」に憧れてここ選んだわけではないし。一応実家は東京都だしな....両親も、別に東京に憧れて状況したわけではないし。それぞれ大学が東京だっただけ。

95:著者のテレビに関するコメントには賛同する。流行りのお笑い芸人やCM、芸能ニュースが全く分からなくなる(もともとよく知らんけど)し、「インターネットだけで情報を得ていると取捨選択ができる(できてしまう)ので、興味の薄いものにはとことん触れないですませてしまえる」。
それと、「笑い」の感覚に齟齬を感じるのも同じ。未だに人を「いじる」笑いがフツーに出てくる。
「笑いというのは極めて社会的な行為であり感情だ。怒りや悲しみにはあまり説明が求められないが、笑いにはコンテクストがあり、時として解説が必要」「笑いというのは恐怖や怒りといった「本能」のコアな部分にある勘定とはちょっと離れた、学習と社会性によって導き出される感覚だと思っている」
「なぜ「いじり」が差別につながると思うかというと、平均とされるもの、規範とされるものからはみ出したものを嘲笑することによって、いじられたくなければ・恥をかかされたくなければ規範に従うしかないという空気が作られていていく。それは人間に物心両面で均質化を求め、その規範を強化する行為、強く言うとファシズム的な笑いなんじゃないかと思うからだ」
→私のまな板胸の事を、私がいないところでもネタにしていた友人たちに、「もうそういうのやめようよ」とはっきり言ってくれた、というエピソードを聞いて、ますますその彼が好きになった事を思い出す。中学生でこれは凄い。いじられてる私本人も居心地悪いと全く気付いてなかったのに(まぁ事実だしな...と思ってへらへらしてた)。それでいくと、20代後半になっても、友人集団の中で私の「女子力の無さ」をいじってきてた同級生男子の未熟さと、中学時代の友人の成熟さが際立つ。

114:究極の協調性って、自分が孤独な一個人であることを強く認識するところから生まれるんじゃないだろうか。
孤独であるのを知ること、孤独を怖がらないこと、どんな集団に属し、どんな親しい人とぴったりくっついて生活していたとしても、人間は皆1人であると理解すること。自分と他人は決して同一にならないこと。他と自己を同一にするのではなく、他人はどこまでも他人で、絶対に混ざらないし、交わないと認識した上で、何とかその他者と話し合いすり合わせでやっていく。この「やっていく」の部分が強調性なんだ。

116: おっCiNii!

119: あ、この著者ゲイなんだ。でもそれがこの人の書く文章のアイデンティティ!!みたいに前面に出てなくて、「普通」でいい。

133: 私はまだ「マシ」になる修行している身で、だから、まだ多分1人でいるしかない、気がする。

144: ナショナルジオグラフィックTVを見ながら、かつて我々も経験してきた「進化」と言うやつも、後悔ベースで行われているものなのかもと考えた。自分の代では取りに食われまくった虫の後悔が擬態に進化し、水辺で苦労した生き物が何世代も後悔して後悔して、陸に上がれるよう進化していく。となると人間も後悔に後悔を重ねることで、ちょっとずつ進化しているんだろうか。何某に。

149:怒りに関しては同感。女性だと舐められがちだから、ちゃんと怒る訓練は必要。それが盾、鎧になる。
(今月の職場でのゴタゴタで痛感中。責任の所在をうやむやにした仕事なんか引き受けないぞ)

151:怒りと言うのは、人間の基本コマンドに組み込まれているように扱われているけれど、怒りの感情を持つのはともかく、それを表に出すのには、訓練が必要な人もいる。(...)内に怒りをため込んでしまい、何か嫌なことを言われたりされたりしても、即座にその場で怒ることができない。


152:怒るのって正直とてもめんどくさい。それに元気が必要だ。鬱の塩梅が重いときは特に怒れない。怒らないと自分を守れないことがあるのはわかっているのに、どこでどのくらい怒ればいいのかが判断できない。そして怒らないままでいると、また舐められ、また怒りを溜め込むと言う悪循環に陥ってしまう。

153:怒るべき時に怒るのも大人の役目

158:誰かが決めた「正常」からはみ出た人を「正常」に近づけることだけが、福祉じゃないと思う。それは結局、健康な成人しか視野に入っていない状態で、運営される行政をそのまま保持することにつながる。人には不健康のまま生きる自由、不便なまま生きる自由もあるんじゃないか。私はあると思う。
Displaying 1 - 1 of 1 review