Kayo Kojima19 reviews1 followerFollowFollowFebruary 14, 2021文官のみを取り上げて、検察側と弁護側に立って太平洋戦争時の重要人物を考察する、意義深い一冊。裁判と言うからにはそれぞれに判決がでるのかな、と思ったもののそれはせず。何でだろうと思いながらあとがきを読むと、「溜飲を下げられるようなことは極力いわず」、「逡巡をいとわなかった」と著書の1人である加藤さんが触れていた。現実問題として、当時でさえとてつもなく難しかった判決を、限られた資料を元に今判決を下すにはあまりにも難しかったのだろうと思う。ただそれでも胸を打つのは、そう言った結論の出ないであろう難問に対して悩みながらも考察するお二人の姿勢。それは現代に生きる私たちにもこの戦争のことを考え続けてほしい、学び生かして欲しい、そういう思いが込められた一冊なのだろうと感じられた。