愛の激しさゆえに悲しく錯乱する男の悲劇。「お前を殺す前にわたしはお前に接吻をした、わたしの最期もぜひともお前への接吻で」――男の激しい愛が悪党に操られて激しさのゆえに悲しく錯乱する。若く美しい妻をめとり、幸福の絶頂であった勇猛高潔なムーア人の将軍オセローは、旗手イアーゴの奸計により、副官と妻との間の不義を疑い、激しい嫉妬に囚われ、次第に正気を失っていく。シェイクスピア四大悲劇のひとつ、純愛悲劇の傑作。 シェイクスピアで人生を読む! 恋の切なさ、嫉妬、裏切り、「時」に翻弄される人間の悲劇、人間存在の不思議…。 シェイクスピアが現代に生きるわれわれに訴えるものとは何か。 日本で初めてシェイクスピアのテキスト編纂に挑み翻訳に打ってでた訳者ならではの、 舞台のリズム・台詞のリズムを完璧に活かした、流麗の決定訳。 本シリーズは、同じ訳者による「対訳・注解 研究社 シェイクスピア選集」[全10巻]の訳の部分を抜き出して、 再編したもの。各巻とも新しい解説を加えました。