最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常

by Atsuto Ninomiya, 二宮 敦人

内容紹介

入試倍率は東大の3倍!
卒業後は行方不明多数!!
「芸術界の東大」の型破りな日常。

才能勝負の難関入試を突破した天才たちは、やはり只者ではなかった。
口笛で合格した世界チャンプがいると思えば、
ブラジャーを仮面に、ハートのニップレス姿で究極の美を追究する者あり。
お隣の上野動物園からペンギンを釣り上げたという伝説の猛者は実在するのか?
「芸術家の卵」たちの楽園に潜入、
全学科を完全踏破した前人未到の探訪記。

≪目次≫
1.不思議の国に密入国
オペラとゴリラの境界線
妻の腕が筋肉質なわけ
上野動物園のペンギンを一本釣り?
全員遅刻vs.時間厳守
仕送り毎月五十万 など

2.才能だけでは入れない
受験で肩を壊す
〝選手生命〟を考えて浪人する
全音符の書き順は?
筋肉がないと脱落
ホルンで四コマ漫画を など

3.好きと嫌い
元ホストクラブ経営者
教授たちの「膠会議」
四十時間描きつづける
義理を果たしてヴァイオリンを捨てる
嫌いだからこそ、伝えられるもの など

4.天才たちの頭の中
口笛世界チャンピオン
オーケストラに口笛を
現代の「田中久重」
宇宙の果てから来た漆
「かぶれは友達」など

5.時間は平等に流れない
親不知も抜けない
建築科の段ボールハウス
一緒に泊まって、一緒にご飯食べて、一緒に寝る
恋愛と、作品と など

6.音楽で一番大事なこと
寝ても醒めてもフル再生
指揮者は真っ裸
自主練は九時間
楽器のための「体」
全員で呼吸する など

7.大仏、ピアス、自由の女神
謎の〝金三兄弟〟
命取りになる機械しか置いていない
貴金属の相場は毎日確認
熱気で睫毛が燃えそう
離れたくても、離れられない など

8.楽器の一部になる
踊る打楽器奏者
最初の一音で癖を見抜く
理想の音
楽器別人間図鑑
最終兵器「響声破笛丸」 など

9.人生が作品になる
仮面ヒーロー「ブラジャー・ウーマン」
ちんちんはいつか生えてくるもの?
人生と作品は血管で繋がっている
恋愛の練習
毎週のように誰かを口説く など

10.先端と本質
納豆はタレ付き? タレなし?
家の中に雨を降らせる
ひょうたんを出産?
アスファルトの車、ゴミ箱ポスト
いかに無駄なものを作るか など

11.古典は生きている
キラキラシャミセニスト
ボカロと三味線
演奏者は考古学者
バロック音楽という電撃
末端は本当に美しくなければならない など

12.「ダメ人間製造大学」?
半分くらい行方不明
芸術は教えられるもんじゃない
オルガンホームパーティ
六十代の同級生
仕事をしていない時間がない など

13.「藝祭」は爆発だ!
手作り神輿と絶叫する学長
立ち聞きにも長蛇の列
ミスコンは団体競技?
夜更けのサンバと「突き落とし係」 など

14.美と音の化学反応
同級生は自分だけ
仏像を学ぶために音楽を学ぶ
売れる曲も、売れない曲も
美術と音楽の融合 など
内容（「BOOK」データベースより）

入試倍率は東大の3倍!卒業後は行方不明者多数?やはり彼らは只者ではなかった。全14学科を完全制覇!非公式「完全ガイド」誕生。謎に満ちた「芸術界の東大」に潜入した前人未到、抱腹絶倒の探検記。

Genres: Nonfiction

288 pages, Hardcover

First published September 16, 2016

Reviews

[MIL · Rating 4 out of 5]

今年四月底去日本玩時
在上野亂逛有經過東京藝大
那時本書就在待看清單中啦
半年後總算讓我借到了

本來以為藝術大學的學生大多是有錢人家的小孩
細看本書的訪問發現就算是音大也有很多普通中產子弟
還得努力打工買樂器和耗材
真是大大打破我的刻板印象

畢業後的出路就比較符合對藝術的想像
很多人畢業後就不知所蹤，不知道以何維生了
就像藝大校長說的
藝大的存在價值就是在每年兩千多名新生中
培養出一兩個不世出的天才就夠了
但還是有很多人一邊抱持著創作的熱忱一邊仔細思考未來的出路
不過整本書看下來，修習藝術的人確實比較有浪漫氣息
比較不擔心未來

看本書一直好在意作者跟妻子差幾歲喔
作者年紀比我大一點，寫書的時候妻子還是藝大學生
雖然書裡有提到很多人是大學念一半轉考，或是中年匠人想更上一層樓來念書的
但還是以應屆為多
如此一來在作者眼裡很脫線的妻子應該跟作者差十多歲吧??
整本書隱隱有曬老婆放閃的味道啊啊，可魯救救我吧~

[ツバキ · Rating 4 out of 5]

作者的妻子是藝大生（東京藝術大學），在他眼中有點奇怪（因為想做自己的雕像而在家取自己的模型）、什麼東西都自給自足（小至湯匙大至桌子都自己動手製作）的妻子讓他開始對藝大充滿興趣，所以作者潛入藝大，訪問各個科系的學生。

讀完這本書真的覺得藝大該不會只有藝術家性格的怪人才有辦法被錄取吧？實際上除了才能之外，似乎也須具有一定的特點，或者該說是「個性」。除此之外，書裡也介紹很多該科系才會知道的小常識，但對我們普通人來說根本是小知識的內容，這部分我覺得非常有意思（像是書裡有提到管風琴因為不同時代的樣式也完全不同，所以演奏曲子的時候，需要事先去研究當時演奏的歷史、季節，去讀文獻念歷史等等方式，嘗試各種演奏方式再磨合想像，慢慢練習到接近印象中的音色，然後被作者說非常像考古學家）。

書裡描述的藝祭感覺也非常有意思，感覺上是融合大學生的青春，再加上藝術家的想像力的有趣祭典，如果可以的話真想要參加看看～！

總之這本書推薦對藝大稍微有點興趣的人可以讀看看。

[Rose · Rating 4 out of 5]

為何而作 vs 享受過程而作
能不厭其煩也是一種天份吧！

[Erika · Rating 4 out of 5]

コロナ禍で暇になったミュージシャンの友人が芸大に通い始めたので、読んでみた。
（著者の本も好きだったので、前から読みたい本リストに入れてはあったけど）

やはり、芸大は「芸術界の東大」なんだなと感じる「全速力で意味不明」なエピソードの数々。でも、賢い人ほどそうやって余剰と思われる所にもエネルギーを使ってる気がする。（というか、余剰じゃない所に金銭的/精神的余裕があることに起因する気もするけど）

私も高校大学大学院と所謂「いいところ」に通っていたし、勉強ができるからこその余裕から生まれる「阿保さ」は身近だ。
けれど、やはり芸大はその「阿保さ」を研ぎ澄ました人々が集まるんだな、と羨望に胸を苦しませながら読んだ。
純粋に、いいなぁ。
輝いて見えるなぁ。
私はどちらかというと、音楽分野の方が身近なので、美術側の記述はただただ「へぇ面白い、変なの(褒めてる)」と読んだが、音楽側の記述は心に刺さるものもあった：
「楽譜は、例えるなら芝居の台本のようなもの。書かれているセリフをただ棒読みしても、それは芝居にはならない。演者が物語を理解し、登場人物の心情を汲み取ってセリフを発することで、やっと芝居が出来上がる。」

私に足りないものが何なのか、痛感する本だった。
モーツァルトに対するサリエリの気持ちが分かるな。。。(映画「アマデウス」の中の描写だけど)