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本日は、お日柄もよく

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OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。

381 pages, Paperback

Published June 7, 2013

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About the author

Maha Harada

73 books27 followers
原田 マハは、日本の小説家、キュレーター、カルチャーライター。東京都小平市生まれ。小学6年生から高校卒業まで岡山県岡山市育ち。岡山市立三門小学校、岡山市立石井中学校、山陽女子高等学校、関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史学専修卒業。マリムラ美術館、伊藤忠商事、森ビル、都市開発企業美術館準備室、ニューヨーク近代美術館に勤務後、2002年にフリーのキュレーターとして独立。

2003年にカルチャーライターとして執筆活動を開始し、2005年には共著で『ソウルジョブ』上梓。そして同年、『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞、特典として映画化される。mahaの名でケータイ小説も執筆する。

ペンネームはフランシスコ・ゴヤの「着衣のマハ」「裸のマハ」に由来する。兄は、同じく小説家の原田宗典。

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Community Reviews

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49 (46%)
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35 (33%)
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14 (13%)
2 stars
6 (5%)
1 star
2 (1%)
Displaying 1 - 13 of 13 reviews
Profile Image for Erika.
2,836 reviews88 followers
October 14, 2020
サロメを読み、イマイチだったので、作品のせいなのか著者の書き方のせいなのか見極めるために借りてみた。言葉の力をテーマにした話というのにも興味があったし。

結論から言うと、微妙。
要所要所に挿入されるスピーチ(スピーチライターが主役だから当然だけど)と、それに主人公が感動する描写(「やばい、涙が…」「鳥肌が」…←ちなみに私は全く共感できない)があまりにも多く、尚且つ、スピーチの内容に興味が持てない(結婚式や政治家の演説なので、登場人物やこの世界での政治状況に思い入れがないとグッとこない)ので、すぐに読むのがつまらなくなってしまった。
しかも、言葉をぎっちり詰め込んでいる割には、物語の展開•登場人物描写等はラノベ的に軽い。
そして、変にオバマ大統領ネタを入れてきて(e.g. "Yes, We Can" "CHANGE")、鬱陶しい。アメリカって言えば全て良し、っていう感じが古臭く感じる。
これは、主人公の参加した、企業のイメージ戦略会議の場面でも思った:
CHANCEVERYDAY/チャンスイーツって…え、ダサくない?「高輪ゲートウェイ駅」とかGoToトラベルレベルで失笑ものじゃない?カタカナとか英文字使えば即座にかっこ良くなって人の心に響くって思うの、古くない?

言葉の面白さ/スピーチライターの凄さを描いた作品にしては、言葉のセンスを感じない描写ばかり。
それに加えて、中途半端に時事的(でも政党の名前は全くのフィクション)な政治闘争の舞台裏が描かれ、ナイーブな主人公は「日本政治が動いた」とか感動していて、萎える。
私の身近なところにも政治家がいるからか、それとも今のアメリカの政治状況をみて言葉の無力さを痛感するからか、残念ながら私の心には全く響かない物語だった。
そうか、政治へのこのナイーブな信頼もこの本を「軽い」と感じさせる理由の一つかも。

裏表紙の「目頭が熱くなるお仕事小説!」は、言い過ぎな気がする。
が、本作の中のスピーチに感動するタイプなら目頭熱くなるかもね。私の心は氷で出来ているようだ。

本の表紙のデザインはシンプルで好きだけど、期待が大きかっただけに残念度高め。
よって星2つ。
Profile Image for Nagisa.
435 reviews13 followers
September 22, 2023
I'm not much interested in politics, so the story was not my cup of tea.
The plot is also like girly manga; the heroine is an ordinary admin worker but has a hidden talent for speech writing. Her family and friends support her through her journey to success. At the same time, a successful, handsome guy makes a move on her.
Profile Image for Sarah.
11 reviews
Read
July 3, 2017
「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。」
62 reviews3 followers
October 17, 2017
あらすじ
好きだった人今川篤司の結婚式に参加した普通のOLこと葉はそこで
スピーチライターの久美のスピーチに感動し、彼女の仕事を手伝うことを決意する。
言葉で世界を変える。スピーチライターの仕事と言葉の大切について考えさせられるお話。

感想
とても感銘を受ける小説だった。主人公のこと葉はいたって普通のOLで感情移入も容易に出来て、考え方も自分と似ていて、所々共感していた。「困難に向かい合った時、もうだめだと思ったとき、想像してみるといい。3時間後の君、涙がとまっている。24時間後の君、涙は乾いている。2日後の君、顔を上げている。3日後の君、歩き出している。」この言葉を考えた原田マハさんは本当にすごいと思った。最近、飼っていた犬が死んだ。本当に悲しく、心に穴が空いていた。「時間が解決してくれる」心のどこかでそう思っていたが、このような文章で書かれると違う印象も持てるし、そのときこの文章をしっていたら、心の持ちようも違っただろう。
直近では、今の選挙でも感じた。自民党のスローガンは「この国を守り抜く、自民党」、それに対し立憲民主党は「一人一人の力で政治を変える」。この小説を読んで、2つのスローガンの背景すら感じることができた気がした。どの党もスピーチライターがいるかはわからないが、一つ一つの言葉にはしっかりといろんな意味が詰まっていて、いつもはつまらないと思う選挙公演も少しは興味が湧いてきた。自分も言葉の重みを理解し、大切にしていきたい。
6 reviews
January 21, 2023
🤍フランスの作家、ジョルジュ・サンド。
ショパンを生涯、苦しみながらも愛し続けた彼女の言葉。
「愛せよ。人生において、よきものはそれだけである。」

🌅困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。

🌞ほんとうに弱っている人には、誰かがただそばにいて抱きしめるだけで、幾千の言葉の代わりになる。そして、ほんとうに歩き出そうとしている人には、誰かにかけてもらった言葉が何よりの励みになる。

…✴︎★スピーチの極意 十箇条★✴︎…
一. スピーチの目指すところを明確にすること
二. エピソード、具体例を盛りこんだ原稿を作り全文暗記すること
三. 力を抜き、心静かに平常心で臨むこと
四. タイムキーパーを立てること
五. トップバッターとして登場するのは極力避けること
六. 聴衆が静かになるのを待って始めること
七. しっかりと前を向き、右左を向いて、会場全体を見渡しながら
語りかけること
八. 言葉はゆっくり、声は腹から出すこと
九. 導入部は静かに、徐々に盛り上げ、感動的にしめくくること
十. 最後まで、決して泣かないこと



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41 reviews
October 25, 2017
ストーリーは良かったし、素敵な言葉が散りばめられていたし、スピーチライターという仕事に興味を持つきっかけにもなった。ちょうど「総理の夫」を読んだ後で、選挙のタイミングでもあり、政治に関心を持つもうひとつのきっかけにもなったので、読んでよかった。機会として、よかった。
ただ、漫画みたいにライトだった。わたしにとってはものすごくライトノベル的な小説だったので、読んでいて少しきついと感じたこともあったし、飽き飽きしてしまうこともあった。
56 reviews
June 7, 2022
2022-16. 原田マハらしくテンポのよい展開だが、こいうポップ感のある小説に政治を絡めると、著者の思想なのかなと勘ぐってしまう気持ち悪さが出るのと、本格的な政治小説からは稚拙に映る政治論が残念な印象。主題を別なものを取り上げればより入り込めたかと思った。
38 reviews
April 2, 2023
話のスピード感もよく、また未解決な事柄や登場人もなく楽しく読みました。結末が本の3/4あたりで見当がつき安心して読める一方で少々ガッカリしました。読んで良かったと思います。
75 reviews1 follower
February 12, 2025
言葉の力と希望に溢れるお仕事小説。ストーリーはすごく単純なんだけど、スピーチの原稿が素敵。こんな政治家が出てきてくれたらなぁ…。
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