Yasuo Itoh208 reviews10 followersFollowFollowMay 11, 2018戦中の少女向け雑誌の制作現場の話である。主人公の佐倉波津子は少女雑誌「乙女の友」編集部に有賀主筆付けの女中として働くことになる。戦時中ということで言論統制が厳しい。そんな状況でも強く“友”(読者)に絵や小説を届ける。戦争が引き起こす不幸にもめげずに・・・。感想として何を残せばいいのだろうか。表紙の自転車に乗っている波津子の絵が楽しくも悲しくも見え、複雑な思いになる。そして、読後に改めて表紙の下(帯に隠れているけど)に書かれたテキストを読み、次に本を裏返すとそこにもテキストが見つかる。なんか泣きそうになった。雑誌と読者の絆、戦時中を生きた人々と平成に生きている人々との絆、本作品と読者との絆・・・。ここにメッセージがあった。