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神さまたちの遊ぶ庭

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福井から北海道トムラウシに移り住んだ宮下家。小中学生15名の学校には元気満々曲者ぞろいの先生たち。ジャージで通学、テストも宿題もないけれど、毎日が大冒険。大自然の中で、どう生きていくかを考えるチャンスかもしれない。書店発のベストセラー『スコーレNo. 4』をはじめ『羊と鋼の森』にて本屋大賞に選ばれた、今大注目の作家が、家族5人で山村留学した一年を綴る、笑って泣ける大自然エッセイ。小説世界の原点がここに!!

281 pages, Tankobon Hardcover

First published January 15, 2015

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About the author

Natsu Miyashita

31 books74 followers
宮下奈都 Natsu Miyashita was born in Fukui Prefecture on Honshu island, Japan, in 1967. She has had a lifelong passion for reading and writing and has played the piano since she was very young. The Forest Of Wool And Steel won the influential Japan Booksellers’ Award, in which booksellers vote for the title they most enjoy to hand-sell. It has also been turned into a popular Japanese film directed by Kojiro Hashimoto and starring Kento Yamazaki.

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Community Reviews

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7 (21%)
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14 (43%)
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8 (25%)
2 stars
2 (6%)
1 star
1 (3%)
Displaying 1 - 4 of 4 reviews
Profile Image for Constantin Paul.
14 reviews
March 5, 2025
Ein in Tagebucheinträge unterteiltes, biographisches Buch über eine Familie, die das Großstadtleben hinter sich lässt und ein Jahr lang in die Berge der nördlichsten Insel Japans zieht. Neben den starken Unterschieden zwischen der japanischen Stadt und dem Land, auf die eingegangen wird, geht es in dem Buch auch vor allem um das neue Leben der Kinder der Autorin, und wie diese in das neue Schul- und Dorfleben integriert werden.
Das Buch hat seine durchaus süßen und auch unterhaltsamen Momente und schaffte es, eine Faszination für das Leben auf dem Land und in einer kleinen Kommune zu erzeugen, jedoch plätschert es Inhaltlich oft vor sich her und geht in zu großem Detail auf das Leben der Kinder ein, anstatt sich auch mal mit dem der Erwachsenen zu beschäftigen, die ebenfalls vor neuen Herausforderungen stehen oder die eingesessenen Dorfbewohner*innen zu beleuchten.
Ansonsten ganz nett.
130 reviews2 followers
February 9, 2020
Sehr persönlich + macht Lust, selbst für ein Jahr aufs Land zu ziehen. Für mich auch deshalb interessant, da ich davor ,,Ein Wald von Wolle und Stahl'', also die engl. Ausgabe ,,A Forest of Wool and Steel'' gelesen hatte, das davon inspiriert wurde. Im Glossar habe ich wenig nachgeschlagen, weil es den Lesefluss für mich gestört hätte - aber schön, dass jemand ein so ausführliches geschrieben hat!
1 review
May 22, 2021
Ein liebevoll gestaltetes Buch.
Es sind meistens kurze Tagebuchnotizen, in denen Natsu Myashita das Leben ihrer kleinen Familie im Norden Japans, auf Hokkaido, im Laufe eines Jahres festhält.

Es lohnt sich, nebenher ein bisschen zur Ainu-Sprache, dem Sapporo Schneefestival und anderen Hokkaido eigentümlichen Dingen zu recherchieren um das Buch in seine Umgebung einzubetten.
Zumindest hat es mir geholfen.
Das Buch ist schnell zu lesen, daher tut ein bisschen nebenher über Hokkaido zu erfahren dem Lesevergnügen keinen Abbruch.

Das eine Jahr auf dem Land verändert jede der Personen in der Familie auf ihre Weise. Mir wuchsen viele Personen durch die Schilderungen ans Herz.

5 Sterne vergebe ich, um die Wertung auf 4 Sterne hochzuheben.
Hier bestimmt der Jahreslauf das Runden des Inhaltes.
Wer solche Bücher mag oder sich wünscht, einer liebevollen, fröhlichen Auszeit einer Familie zu folgen und dadurch selbst heiter und gelassen in der Stimmung zu werden, hat bestimmt seine Freude daran!
Profile Image for Konatsu.
115 reviews12 followers
August 14, 2022
本屋大賞を受賞した『羊と鋼の森』にどハマりして、宮下奈都さんの本を制覇したいと思うようになって手にとってみた最初の本。『羊と鋼の森』のベースとなったというか、この本に描かれている北海道での暮らしの中で宮下さんが執筆されたということもあって、興味を持ったけど、終始笑いっぱなし、感動しっぱなし。またまた魅了されてしまいました。すっかり影響されちゃって将来北海道で暮らしてみたいと思ってしまった私だけれど、あとがきにもあるように、きっと宮下さんの暮らしていた地域は北海道の中でも自然の過酷なところで、そこを楽しめたのも、宮下さん家族だったからなのだと思う。中高は田舎で暮らしていたとはいえ、どちらかというと都会っ子な私が、毎日のように使っている電車やインターネットのない地域(あっても使える頻度はごくわずか)、エアコンのない地域、コンビニが歩いて5分のところにない地域で、果たして暮らしていけるかといったら、きっとものすごく苦戦するんだと思う。それでも、やっぱりいってみたい。そう思わせられるほど、宮下さんは愉快なご家族のエピソードやその地域の人々、息をのむほど壮大で神秘的な大自然を、素敵に描いていた。そしてそこには嘘は感じられなかった。本当に本当に素敵。ただそれに尽きると思う。エッセイをこれほどに楽しめたことはあるだろうか。


2nd reading: August 2022
懐かしい。1回目に読んだのは2018年だったらしい。大学のある四ツ谷に向かう満員電車の中でクスクス 思わず笑いながら読んだのを覚えている。確か『羊と鋼の森』を読んだすぐ後くらいに読んだと思う。
ハンガリーにいる間に祖母の家に置いておく用の本たちの中からわざわざ引っ張り出して、この夏久しぶりに読んでみることにした。
やっぱり面白かった!ずっと前に『羊と鋼の森』の興奮が冷めないうちに宮下さんにツイッターでつい「ブックオフで売っていたのでつい買ってしまいました!」みたいなことを言ってしまい、その後に宮下さんがブックオフで買われても作家の利益にはならない、みたいなツイートをリツイートしていたような記憶があって(違う人かも笑)、100%私が悪いんだけどどうしてもそれがちらついて、前回ほど純粋な気持ちで読めなかったかもしれない。ご家族のエピソードなんかも、その余計な先入観が邪魔してちょっと高飛車な感じがしたような気がしてしまった。これは単に私の性格が悪くなっただけなのかもしれない(笑)。ここ1、2年はどの再読本にもいちゃもんをつけがちだから、きっと今回もそういうことなんだろう。
何回も言うけど面白かった。村上春樹のノンフィクションとかは別だけど、小説以外のものを本当に読まない私でもとても楽しめた。正直なっちゃんや校長先生、面白い双子の男の子たち以外のトムラウシの方々は終始あまり区別がつかなかったんだけど、解説にも書いてあったようにみんながすごくいい味を出していて、宮下ファミリーはその中でもピカイチだった。のんびり屋だけど面倒見のよくて実はできる男な長男くん、仮名のチョイスが素晴らしい、大人しめだけど一生懸命な次男くん、ひたすらに可愛いお茶目な末っ子ちゃん、そして少年っぽさの残る懐の広そうな旦那さん。トムラウシにも行ってみたいと思ったけど、宮下家のところにも一度お邪魔したくなった。でもその世界は完璧すぎてお邪魔したくないような、この本のようにただ時々遠くから覗いてみたいような。2018年の4〜6月というと私はまだ19歳だった。それから色んなことを経験して考えて、家族観だとか結婚観だとかは当時から変わってしまった部分もあるけど、もうすぐ24歳になる今でも宮下家の楽しげなあたたかそうな感じが羨ましいと思う。
それにしても『神さまたちの遊ぶ庭』というタイトルは天才だなぁ。トムラウシのアイヌ語名「カムイミンタラ」を訳したものだけど、それはトムラウシの神秘と美しさ、そこの人たちの楽しさも自然の厳しさも過疎地域での暮らしの苦楽も全て形容するにふさわしい名前だ。「神様」という言葉を使うと、自然とその対極にいる私たち人間、という構造を思わせる。それと同時に、神のいる「ここ」ではない不思議で時々おそろしくもある世界と、そこからは遠くかけ離れた私たち人間の住む浮世(俗世?)の対比も示唆する。度々本の中でも浮世離れしたトムラウシと山を降りた「下界」や福井は対照的なものとして描かれている。っていうことを考えていると、私はこのエッセイはまるで小説みたいだなぁと思うようになった。エッセイとはいえ、短編集とかでもある一つのことをテーマに書かれていることが多いから、小説的なまとまりがあるのは何も驚くことないけど、この平凡な人間だった登場人物(たち)がこの世ではない、神の領域に足を踏み入れ、その中で様々な不思議な体験をしそこでの出会いを通して成長して、最終的には元の世界に戻ってくる、というファンタジーもので多い形を取っているなと思った。例えば『千と千尋の神隠し』『ナルニア国物語』、神の領域というよりかは「無意識」の世界だけど『海辺のカフカ』もこういう構成をしている。体験記って大体こういう書き方をされているだろうから、めちゃくちゃ当たり前なことを書いてしまったような気もするけど。「元の世界」に戻ってきてから「あちらの世界」を振り返る、っていうのもお約束展開だ。だから、っていうのも変だけど、なんとなく宮下家がそのまま山村留学を延長することはないだろうなと思った。「あちらの世界」は魅力的で慣れてしまえば心地よすぎるくらいなのかもしれないけど、「こちら側」の私たちはそこに決められた期間以上居座っていられないし、いつかは「元の世界」に戻らなければならない。千尋が振り返らずに元の世界へ、両親の元へ戻ったように、ぺヴェンシー兄弟がナルニアを去り、ワードローブから出てきたように。
長々と書いてみたけど、やっぱりめっちゃ当たり前なことしか書いてないな(笑)。これはただ「面白かった」「読んでいて楽しかった」で終わる本でいいと思う。また思い出した頃に読み返したい。
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