印象に残った部分
そして、サクラの「くら」は依代という意味である。つまり、サクラは、田の神が下りてくる木という意味である。つまり、稲作が始まる春になると、田の神様が下りてきて、美しいサクラの花を咲かせると考えられていたのである。
冒頭の「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」という言葉も、実際にはマリー・アントワネットの言葉ではなく、ルイ一六世の叔母であるヴィクトワール内親王の言葉とされている。しかも、正確には「ブリオッシュを食べればいい」であり、現在では高価なお菓子であるブリオッシュも、当時はパンの半分の価格の食べ物だったとされている。 ルイ一六世やマリー・アントワネットがどのような人物だったのか、今となってはわからない。しかし、国民を飢饉から救うために、ジャガイモの普及に尽力した人物であることは明らかである。 歴史は勝者たちによって作られる。 そして、人々を飢えから救うためにジャガイモの花を愛した王妃は、ギロチン台でバラの花びらのように散っていったのである。