悪い夏 (角川書店単行本)

by Tamehito Somei, 染井 為人

２６歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースの女性に肉体関係を迫っていると知った守は、真相を確かめようと女性の家を訪ねる。しかし、その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外して――。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出を目論む地方ヤクザ。加速する負の連鎖が、守を凄絶な悲劇へ叩き堕とす！　第３７回横溝ミステリ大賞優秀賞受賞作。

349 pages, Kindle Edition

First published September 29, 2017

Reviews

[Takumi Ogata · Rating 4 out of 5]

面白かった。最後がバッドエンドであることを知った上で読んでいたが、それでもどう終わるのか気になって一気に読んでしまった。佐々木以外の人物がどうなっていったのかも気になる。
ハッピーエンドにありがちな、悪い局面から這い上がっていく構造ではなく、良い局面から落ちていく構造。
ヤクザや悪い人たちには関わらない方が良いという教訓。一線は越えないようにする

[BakaRena · Rating 5 out of 5]

And I thought I had a bad summer...

[Emi · Rating 4 out of 5]

佐々木は軽率というかちょろすぎなところはあったけど悪いやつじゃなかったのに。。。と不憫でならなかった。