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荒野のおおかみ(新潮文庫)

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自分はほんとうは人間ではなくて、荒野から出てきたおおかみだということを、 心の底でいつも知っていた――。 大批判を受けたため、「絶望したものの書ではなく、信じる者の書」と著者自身が強調した一編。 文豪ヘッセの仮借ない自己告白である。 物質の過剰に陶酔している現代社会で、それと同調して市民的に生きることのできない放浪者ハリー・ハラーを“荒野のおおかみ"に擬し、自己の内部と、自己と世界との間の二重の分裂に苦悩するアウトサイダーの魂の苦しみを描く。本書は、同時に機械文明の発達に幻惑されて無反省に惰性的に生きている同時代に対する痛烈な文明批判を試みた、詩人五十歳の記念的作品である。 目次 編集者の序文 ハリー・ハラーの手記 荒野のおおかみについての論文 ハリー・ハラーの手記、続き あとがき 高橋健二 本書「あとがき」より (本作は)みずからの心を見つめる勇気を持たず、みずから考えることを怠り、機械文明の発達に幻惑され、自己を見失って、早くもつぎの戦争の準備に協力していた時代にたいする痛烈な批判である。五十歳という人生の危機に立った詩人が、荒野のおおかみを内蔵する&

280 pages, Kindle Edition

Published March 2, 1971

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