やはりこのシリーズは、主役の二人が脇役で登場する方が、ストーリーとして面白い。
この短編集もそうだった。
第1話の「ヌシの大蛇は聞いていた」は、アニメの「キャラ紹介」的エピソードに使われていた通りのあらすじ。
つまり、岩永琴子に焦点が当たっているので、いまいち。「ふーん」という感じ。
2話「うなぎ屋の幸運日」3話「電撃のピノッキオ、あるいは星に願いを」4話「ギロチン三四郎」は、それぞれの事件の当事者達の視点で描かれるので、面白い。
特に化け猫に対し、「どの時は驚いたものの、取り乱して現実から逃避するのは癪に障ったので、そのまま冷静に化け猫に応対し、今に至っている」という気骨のあるおばあさんがいい。そっとおばあさんを気遣う感じの化け猫も。
あとはギロチンが三四郎と名乗ってる所とか。付喪神とか。
その点で行くと、5話の「幻の自販機」も、狸が可愛い。うどんも食べたくなる。
が、このシリーズの話には必ずある、微妙な下ネタも健在。あれ、「西洋人形のような美少女が言うのが面白い」って言うスタンスなのかもしれないけれど、私は蛇足だと思う。
悪くは無い読書時間を過ごせた。
が、別に「早く次の「虚構推理」シリーズ読みたい!!!」とはならん。