Mie11 reviewsFollowFollowJanuary 7, 2023「必死で発した声はかぼそくても周囲に広がる。どこかでこだまになり、誰かの声と共鳴しあう。だからこそ、完璧ではなくても、発展途上でも、場を与えられたものは声を上げ続けなければいけないのだ。わかりあえなさは承知の上で、他者と一瞬でも気持ちが重なることはある、だから、どんな時でも自分の方から世界に歩み寄っていく」という柚木麻子さんの講評が物語を、そして私が覚えておきたいことを的確に書き表していた。「結局最後には、気持ちしか確かなものはないのかもしれない。それを本物だ、と保証できるのは自分しかいないから、世界は永遠にややこしい。」と文章内であった。私もアメリカの大学で、主人公のような経験をしたし、日本で働く上でもこのような差別感情を受ける側でも、意図せず加害者側になってしまうこともあると感じていた矢先に読んだ本で、作者の白尾悠さんと気持ちが重なった気になった。
hana128 reviews10 followersFollowFollowAugust 1, 2021私にも尚美がいて、Naomiがいて、英梨子がいて、留学生じゃない日本人もいるから読んでいて「これが言いたかった!」って思うところもあれば、苦しいところもあった。でも、彼女の怒りやモノローグやどうしたらいいか分からなかったものたちがジョアンのことがあってことばになったところがいいな、強いなと思う。「難しいね」で終わらせたくないから、ちゃんと怒って、ことばにして、感情を記憶する。favorites