☆3.5。
相変わらず、脚注の突っ込みが面白いし、あとがきもカオスで面白い。
そして本編も、一話ごとに同じスタイルでミステリが解決する気持ちよい短編集...と見せかけて、最後の最後に大きなミステリが解決する。
黒髪で人見知りだけど天才的な才能の持ち主のMPDG、というラノベに頻出する女子生徒がここでも出てきてそこは新鮮味を感じないけど、それもあまり気にならない。
主人公の正直な「自分が特別」という考えと、現実との折り合い方もリアルだけど不愉快にならない。
物語りの終わりも、この先を想像させるもので、描かれないけれど登場人物達の未来を想像できていい。
(フラッシュ瞬くパーティー会場に出ていく主人公達、そして、主人公の挨拶のセリフでフェードアウト...)
馴染みのある絵の話や、今まで知らなかった画家の話も知れて、一粒で何度も美味しい物語だった。
福田平八郎とか!
...が、表紙の絵や題名が好みでないので、☆4つにはイマイチ届かず。
(両方とも巷に数多ある他の本と区別がつかなすぎる。装丁会社「アルビレオ」、結構素敵なデザインのも出してるのにな。乙一の「さよならに反する現象」とか。)