真夜中のマリオネット

by Mikito Chinen, 知念実希人

私が救ったのは、天使か、悪魔か――。

殺した後、一晩かけて遺体をバラバラにする殺人鬼――通称「真夜中の解体魔」。
婚約者を殺された救急医の秋穂は、深い悲しみを抱えながらもなんとか職場に復帰をしたところだった。
そこに運ばれてきたのは、交通事故で重傷を負った美少年・涼介。

無事、命を救うことができたが、手術室を出た秋穂に刑事が告げる。
「彼は『真夜中の解体魔』だ」と――。

涼介に復讐しようとする秋穂に、涼介は綺麗な涙を流しながら訴える。
「僕は罠にかけられただけなんです」と――。

無実に思える証拠を見せられた秋穂は、ためらいながらも涼介と真犯人を探すことになるが……。
涼介は真犯人に操られた哀れな人形(マリオネット)なのか、それとも周囲を操る冷酷な人形遣いなのか。

衝撃のクライマックスに、きっとあなたは絶叫する。
知念実希人が贈る、究極のクライムサスペンス。

344 pages, Unknown Binding

Published December 1, 2021

Reviews

[Emi · Rating 3 out of 5]

文庫版読了。

一気に読んでしまったのでおもしろくないわけではないと思うけど、登場人物は好感が持てないし、展開がちょっと安直というかご都合主義的というかちょこちょこ違和感があったし、結末も想定内って感じで残念ながら期待していたほどではなかった。ただ、涼介が期待を裏切らなかったところが私的には良かった。

[Erika · Rating 3 out of 5]

安っぽいテレビドラマを本にした感じ。
登場人物たちも、ストーリーラインも、深みがない。
正直、予想通りのどんでん返しのどんでん返しで、一瞬で読めるし悪くはないけどつまらん、で星2つだった。

また、Amazon上でのレビューを見ると、星1つで「後味が悪すぎる」という感想が多く見られたので、最悪を予想しながら読み始めたが、私としては後味の悪さを突き詰めた終わり方で、逆に好感が持てた（なので、最後の最後で星1つ追加の星3つ）