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こうふく あかの

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ふたつの物語が、交互に描かれていく。ひとつは、結婚して十二年、三十九歳の調査会社中間管理職の「俺」の妻が、ある日、他の男の子を宿す話。もうひとつは、二〇三五年、小さなプロレス団体に所属する無敵の王者、アムンゼン・スコットの闘いの物語。
三十九歳の「俺」は、しだいに腹が膨れていく妻に激しい憤りを覚えながらも、その様子を見続ける。そして、自壊し、「俺」はバリ島に向かう。バリ島で溺れかけた「俺」は、ある光景を目にする。帰国後、妻の出産に立ち会う。生まれてきた子の肌の色は黒く輝いていた。
負けることなど考えられない王者、アムンゼン・スコットは、物語の最後、全くの新人レスラーの挑戦を受ける。その男のリング・ネームはサミー・サム。肌の色は黒く、その隆々たる体躯は、チャンピオンを思わぬ窮地に追い込む。リングサイドでは、ひときわ声を涸らして応援する初老の男がいた――。

179 pages, Paperback

Published May 10, 2011

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About the author

Kanako Nishi

52 books80 followers
Born in Tehran in 1977 and raised in Osaka Prefecture.

After graduating with a law degree from Kansai University, Nishi made her debut as a novelist with Aoi in 2004. Her sophomore novel Sakura became a best-seller next year. She is also known for her novels Tsutenkaku, Kofuku Midori no and Entaku.

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Profile Image for Erika.
2,847 reviews90 followers
May 17, 2021
周りの目を気にして「完璧な夫」を演じる男性の一人称で語られる2007年と、謎のプロレスラーの話が三人称で語られる2039年と2つの時間が同時進行で進む物語。
それぞれの物語の誰が誰なのかを予想するのは多少面白いけれど、この本は全く楽しいとは思えなかった。

「女は穴だ。膣でものを考える動物だ。」
て文章を何度も読む羽目になるとは。女性が書いてるからまだ我慢できるけど。
彼女の作品がもてはやされるのは、「男性的」な書き方だからだろうか。

この作家の作品は「i」に続いて2作目だが、好みじゃないと言うことがはっきりした。
表紙のデザインに惹かれて借りたが、気持ち悪い、読後感のスッキリしない本だった。
Profile Image for Coco.
31 reviews
March 26, 2024
読んでいてこんなに心に躍動感溢れる本は久しぶり、それか初めてくらい。 西さんの皮肉さ、面白さ、言葉使いの才能がひしひしと伝わってくる。 起きていることは至って残酷だが日常の中の話としてはシンプルで、でも最後の点と点が繋がったあとの感動は面白いほど。人の感情がバネのように跳ね返るときの違和感のない描写は息を飲むものがある。最後の著者のことばでさえもハイライトを引いてしまった。こうふくの、みどりを次は読む。
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