「消費と創作、コミュニケーション(現実)と作品(虚構)との境界線が曖昧になる「中間の空間」こそが、現代日本の二次創作的な文化空間だと言えるでしょう」(p.36)や「カラオケは第一に主旋律、つまり楽曲の「歌」の部分を演奏する(歌う)「音ゲー(音楽ゲーム)」であり、二次創作のゲームです」 (p.69) など二次創作に関する叙述はあるが、二次創作研究に必携ではないだろう。
AKB論はその仕組みの分析である。令和時代であれば、著者が民主主義的と説くAKBの双方向的な消費形態とヴァーチャルユーチューバーとの比較が研究課題としてあるだろう。
本著は〈夜の文化(オタク文化)〉を〈昼の文化〉に押し上げていくためのプロパガンダ的著作である。