テミスの剣

by Shichiri Nakayama

昭和五十九年、台風の夜。埼玉県浦和市で不動産会社経営の夫婦が殺された。浦和署の若手刑事・渡瀬は、ベテラン刑事の鳴海とコンビを組み、楠木青年への苛烈な聴取の結果、犯行の自白を得るが、楠木は、裁判で供述を一転。しかし、死刑が確定し、楠木は獄中で自殺してしまう。事件から五年後の平成元年の冬。管内で発生した窃盗事件をきっかけに、渡瀬は、昭和五十九年の強盗殺人の真犯人が他にいる可能性に気づく。渡瀬は、警察内部の激しい妨害と戦いながら、過去の事件を洗い直していくが……。中山ファンにはおなじみの渡瀬警部が「刑事の鬼」になるまでの前日譚。『どんでん返しの帝王』の異名をとる中山七里が、満を持して「司法制度」と「冤罪」という、大きなテーマに挑む。

Paperback Bunko

First published October 25, 2014

Reviews

[沊 沊 · Rating 4 out of 5]

有別於御子柴律師另一種的贖罪，值得一看。
欣賞作者在真相被挖掘出後的描寫，雖然主人公這種個性的算少有，但還好存在著，就如同潘朵拉盒子中最後剩下的希望般，那樣珍貴。

[Ally Yang · Rating 4 out of 5]

中山七里真是一個很認真很有野心的作者。探討司法的各個面向，有很多嚴肅的想法，太多轉折曲折的情節有點過了，但只是小小的瑕不掩瑜的缺點，還是很好看。

【taaze 訂90 得58】