Erika2,839 reviews88 followersFollowFollowJune 22, 2022親が「見てこんな本あるんやて」と情報を送ってきた(実家が青梅線沿線にある)ので、読んでみた。有名な作家だし、「十津川警部シリーズ」っていう時刻表トリックとかのミステリものなんだろうな、と思いながら読み始めた。読み始めは、馴染みの路線を客観的に説明されてるのが面白くて面白くて仕方がなかったが、それに慣れると、この著者の文章の書き方がシンプル過ぎるのが気になってきた。(基本的に「た」で終わる文章ばかりで、尚且つ、わざわざ「女性刑事」と言ったり、奥さんは名前さえ出さずに地の文でも「妻」だけだったり)それも「戦前生まれの男性が書いた作品だし」と思ってたが…不死身の体を手に入れた悪役が、奥多摩のロボット工場から次々と世界征服用ロボットを街に送り込んで、青梅線沿線の町を制圧したり、表題の「青梅線レポート」とは「世界的大都市東京と大自然の奥多摩をつなぐ青梅線沿線は世界征服ロボットとクローン実験にピッタリ」という内容のレポートだったり等々、トンデモな昭和臭のキツいB級SFだったので、唖然とした。ミステリものに詳しい友人曰く、この本だけがスピンオフ的扱いで、本来は私が想像していたような王道の「時刻表ミステリ」らしい。何故青梅線だけこんな目に。星1つにしようか迷ったが、「青梅線」というキーワードと、酷すぎて逆にウケる、ので、星1つ追加。local-interests mystery