感想 Art is not made to decorate rooms. It is an offensive weapon in the defense against the enemy. 「芸術作品は、部屋を飾るためにあるのではない。敵との闘争における武器なのだ。」 これはピカソの有名な格言だが、今回もこの格言を思い出さずにいられなかった。 日本の西洋芸術に憧れる若者の為にコレクション収集に励むには、松方はある画家との出会いがあった。 それは戦争ポスターを手がけていたフランク・ブラングィンだ。 彼のプロパガンタポスターを見て、アートの可能性に気づいた松方は熱心にコレクション収集を始める。 日置は、ゴッホの「アルルの寝室」に人生を翻弄されつつも松方との約束を最後の一息まで守り続ける。 そして、田代は松方とクロード・モネ宅で見た「睡蓮、柳の反映」の時の想いを胸に今回の寄贈返還交渉に臨んだ。 愚行だと当時の人々は感じただろう。 ただ、この美しきタブローに翻弄された愚者の足掻きによって「松方コレクション」は存在している。 武器とまでは思わないが、この3人はタブローの可能性を信じ、日本に西洋美術館を完成させてくれたことに 感動を覚えた。コロナが落ち着いた頃に訪れたいと思う。