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Nihon no nihyakunen : tokugawa jidai kara gendai made 1

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今、アジアの人びとと共有できる「日本史」は、ありうるだろうか。
本書は、英語圏では学生たちが教科書として読み、中国語版、韓国語版、
ポーランド語版も刊行され、「開かれた」日本史の可能性を示唆してくれる。

ロングセラーだった旧版は2006年に刊行され、徳川将軍家による支配の最後の数十年がはじまった1800年前後から、
2000年までを扱っていた。今回の新版は、全体的に大幅に改訂され、アジアの視点をいっそう重視する。
加えて、2008年のリーマン・ショック、2009年夏の政権交代、2011年の東日本大震災までを論じる、充実した内容になった。

本書のテーマはふたつある。
ひとつは、日本史を、特殊「日本の」物語として理解するのではなく、日本という場で展開された、ひとつの「近代の」物語として理解すること。
もうひとつは、日本の近現代史が一貫して、より広汎な世界の近現代史と密接不可分であるという「相互関連性」をつねに織り込んで考えること。

さらに、つぎのような特色がある。
この時期の歴史を物語るにさいして、明治維新の革命、大正期、戦前、戦後、というふうに区切ることとおなじぐらい、
あるいはそれ以上に、その前後の政治的、社会的な連続性に注目して、
「日本の近現代200年」を、独自な視点で見渡していることだ。そのために、著者はたとえば、
戦前、戦中、戦後を一つの時期としてとらえる必要のあるときには、「貫戦期」という表現を使う。
もうひとつの特色は、政治史、社会史、経済史、文化史を、個別にではなく、
ダイナミックに織り合された重層的な歴史として、魅力的に語ること。
その結果、女性史のさまざまな問題や、野球の輸入と隆盛にまで、十分に目配りした、新鮮な語り口の歴史書が生まれた。

旧版刊行後、日本と、日本を取り巻く環境は、想像を超える変化、緊張を経験し、それはまだ続いている。
今後の日本を考えるために、歴史を理解することが、格段に重要になっている。
2世紀というスケールで読むと、日本の実像が見えてこないだろうか。
なお、英語の原書には専用のウェブサイトがあるので、ご活用ください。

440 pages, Hardcover

Published April 11, 2013

About the author

Andrew Gordon

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A specialist in the history of modern Japan, Andrew Gordon is the Lee and Juliet Folger Fund Professor of History at Harvard University. He received his Ph.D. from Harvard University in 1981 in History and East Asian Languages after completing a B.A. from Harvard in 1975.

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