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星へ行く船 [A ship to the stars]

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150 pages

First published January 1, 1981

9 people want to read

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Motoko Arai

22 books4 followers
Is an award-winning writer of SFF short stories and novels geared towards a young adult audience.

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Displaying 1 - 2 of 2 reviews
Profile Image for Erika.
2,840 reviews88 followers
April 13, 2021
古臭い。 の一言に尽きる。
「女子だからお茶汲みしないと落ち着かない」、だの、
「女なんだしスカート履いたら」、だの、
「男所員の仕事回してたのを女性差別と言ってたのは当たってる。所長は見かけによらずフェミニストで、女の子に怪我させたら可哀想だから主人公に仕事回さなかった」、だの
(↑フェミニストの定義、今と違う!と思ったが、未だにこう言う認識の人はいそう)
他の惑星への移住が普通になった世界って事はかなり未来の事だろうに、19歳で見合い/短大出てすぐ(就職しないで)結婚、だの…
それに、
登場人物たちがタバコを吸いまくってるし、
「〜なのよお」「〜だもの」の語尾が鬱陶しいし、
それより何より、主人公の一人称が非常に鬱陶しい。

本の末尾の情報曰く、このシリーズの親本は1981年にコバルト文庫で出版で、著者は「「あたし」という女性一人称の口語体で語る独特の文章で多くのSF傑作を送り出している」らしいので、1.古臭いのも仕方がない 2.幼稚な文面なのも仕方がない、と思うことにする。
(小野不由美の「ゴーストハント」シリーズだって似たようなもんだし)
また、著者のあとがき曰く、決定版を出すに当たって、出版当時は普通にあったけれど今は無いもの等(カセットテープとかVHSとか)を書き換えたらしい。それでも本全体に一貫して昭和臭が感じられる。ヤニ臭い感じ。ヤニで壁紙が黄色くなり、壁や家具に染み込んだヤニ臭さが消えない、昭和なカフェにいるみたいな。読みながら脳内で再生される映像は、1970ー80年代の「最先端」なSFの場面だ。必ずしも好きではないけれど、これは、harshすぎる感想だろうか。(でもやっぱり女性が主人公なのに「男尊女子」になってるのがイラつく)

が、物語としては興味深かった。
人間という外来生物の侵入に対抗する生物を、悪役として描くのではないところ、
火星で「猫を拾う」というのがいかに珍しい事かという点とか、
私の好きなDoctor Whoシリーズのエピソード、と言われても納得しそうな内容。

けれど、如何せん、文章がガキっぽいし「あたし」が鬱陶しい。
唯一「あたし」の一人称で語られない箇所はまぁ読みやすかった。
このシリーズは、必ずしもこの女子の一人称で語る物語ばかりではないようなので、続きも読んでみようと思う。

ちなみに、Book Blurbを読んだはずなのに全く覚えておらず、1作目は「ん?女子が主人公かと思ったけど違うのか」と一瞬騙されてしまった。(が、個室が必要な事情が…と匂わせてあるのですぐ分かったが)

このシリーズのことは、確か「探してるものはそう遠くはないのかもしれない」か「本屋の新井」のどちらかで知った。
全く知らないシリーズだったけど、2016年に出版された新装版の表紙が綺麗だし、女性の書いた日本のSFが気になったので手にとって見た。
Profile Image for Bender.
467 reviews
May 1, 2014
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