太宰治

“それは、そうに違いないだろうけれども、人間の心には、もっとわけのわからない、おそろしいものがある。慾、と言っても、言いたりない、ヴァニティ、と言っても、言いたりない、色と慾、とこう二つ並べても、言いたりない、何だか自分にもわからぬが、人間の世の底に、経済だけでない、へんに怪談じみたものがあるような気がして、その怪談におびえ切っている自分には、所謂唯物論を、水の低きに流れるように自然に肯定しながらも、しかし、それに依って、人間に対する恐怖から解放せられ、青葉に向って眼をひらき、希望のよろこびを感ずるなどという事は出来ないのでした。”
― 太宰治, 人間失格

“Padahal aku sudah hampir melupakannya, tapi burung jadi jadian itu datang pula berkepak kepak, kemudian mencabik-cabik luka pada ingatanku menggunakan paruhnya. Seketika itu pula ingatan jauh tentang aib dan dosa pun dibeberkan begitu terang dan di depan mataku. membuat ku takut, begitu takutnya hingga aku nyaris tak tahan untuk teriak, tak bisa duduk tenang”
― 太宰治, No Longer Human