Emi’s Reviews > 文藝 2021年秋季号 > Status Update

「季評 文態百版」山本貴光 ★★★☆☆

「福島・水俣・石牟礼道子」池澤夏樹×いとうせいこう ★★★★☆

「話す音」オクテイヴィア・E・バトラー ★★★★☆
興味深い設定、短い話ながらしっかりと作られた話でひきこまれた。

「砂漠へ」チョン・ソンラン ★★★☆☆
なんだかもの淋しさを感じた。

「宵」加納愛子 ★★★☆☆
最後急に脈絡なく怪異の世界に迷い込んだかのようになったけど、実際そんなものなのかも。
『宵』はある意味恐怖だな。

「あなたに安全な人」木村紅美 ★★★☆☆
主人公2人の言動も状況も文体からも異常さが滲み出ていて、終始不穏な空気が漂っていた。読んでいてずっと息苦しかった。

「コロナ禍文学概観」木村朗子 ★★★☆☆

「室内」山尾悠子 ★★★☆☆
全然理解できなかった。。。

「この月がお前を照らすと言うのなら」王谷晶 ★★★★☆
なんかすごい話だった。最後まで読んでなぜか笑ってしまった。まさに地獄絵図、なのに爽やかさすら感じるラスト。この後主人公は、この町はどうなったんだ！？

「狩りをやめない賢者ども」金原ひとみ ★★★★☆
自分と同じ人間は一人もいないし、他者が何を考え思っているかは想像することはできたとしても決してわからない。むしろ自分のことさえわからないことも多い。
自分の中で漠然と思ったり感じているモヤモヤに言葉を与えられた気がした。