教育と研究という分野 わかっちゃいるけど、減らさないで(`;ω;´)
大隅良典・東京工業大学栄誉教授、ノーベル賞、おめでとうございます。
ということで、ちょっとTLがざわざわしているのでこれ幸いと教育・研究とか。
これからのお金とか実績とか臭い話をしましょう(˘ω˘)
口元の苦みをごまかす為に、珈琲をお手元にご用意していただけますと幸いです。
日本の科研費行政が見事な支援体制を成し遂げ、立派な果実として結実……云々ってやれれば良いんですが、これ、難しいですよね。
結論から申し上げますと、教育と研究は国家の基幹とでもいうべきものなんですが、予算獲得には 致命的な欠点 があるんです。
ずばり、『すぐに結果がでない』。
しかも研究も教育もガチャと同列にするのは失礼なんですが、100%アタリが出るわけじゃないんです。
具体的に見てみましょう。ちょっと適当に珈琲を片手にインターネッツを検索したところ、文部科学省の資料っぽいものがありました。
科研費による学術研究の成果について
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/030/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2014/05/29/1347691_04_2.pdf
『ノーベル賞などの画期的な成果をもたらした科研費の研究成果の例』
って紹介されている例、時間に注目してみましょう(˘ω˘)
・白川先生(1969~ 試験研究、基盤研究 他)
『 34 年間に科学研究費補助金を24件いただいています。これは毎年というわけではありませんでしたが,1件で3年連続受領ということもありましたので,ほぼ通年にわたって何がしかの科研費を得ていたということになります。』
・野依先生(1972~ 一般研究、特別推進研究 他)
科研費は日本の中で最も有効に機能している研究費だと思っております。私自身も長い研究生活を通じまして一貫して科研費に支えられてきたと申してよいかと思います。・・・振り返りますと科研費の整備・充実と一緒に道を歩み、研究者として育てていただいたとありがたく思っております。
・末松先生 (1966~ 各個研究、特別推進研究 他)
科研費がなければ私の研究は存在しなかった。科研費との絆は、1)光通信研究の育ての親、2)日本の卓越技術の集成とネットワーク発信の構築、そして3)国の学術研究の推進など、誠に深い。
・・・平成2年(1990)まで科研費の強力な支援を受けて光通信の基礎研究を進めた。
と三先生が、長いスパンを強調されておいで。
山中先生は1999年~で2012年なのでこの中では比較的早い! というべきなのかもしれません。
でも、はっきり言いませう(˘ω˘)
それ、結果がでるまでに早いっていうたって、10年、20年の長期スパンでみたら早いよね! って世界ですよね。
まー、学校教育と同じなんですよ。
今の小学生の皆さんが社会に出るまでに、小学校6年+中学校3年の義務教育に高校・大学・短大・専門学校その他の教育機関が係るんで早くても10年スパンでみないとあかんという話でして。
ガチャと違って結果がでるまで結構な時間が必要ということ、これ、フラストレーションがたまりますよねぇ……(˘ω˘)
貴方ががちゃを廻すとき、SSRかSRが確率不明で何十年後にか出るかもしれないガチャと、すぐにガチャの結果が分かるもの。さて、どちらを廻しますか? 金額の割り振り、どうします?
ガチャに例えたので不謹慎で申し訳ないのですが、これ、政治家も官僚機構も共通して抱えているジレンマなんじゃないでしょうか。
今日の食い扶持よりも明日の種もみを……っていう高尚な理念がないわけではないのでしょうが、予算はとても有限。
有限の予算で、『自分の成果』をアピールしようと思うと、即効性重視に偏るのは人の常。
貴方が担当者だとして、何十年間も研究費用を出し続けても、『ノーベル賞』とか目に見える成果という形で受賞してくれる先生がでる保証はないんです。
ついでにいえば、官僚も政治家も何十年後かにそのポジションにいられるという保証もなし。つらい。辛みしかない(´・ω・`)
だから、誰もかれもが『問題があるのは分かっている』けれど、『出来もしない即効性のある改革』を求めて変な事になるんじゃないでしょうか。
教育改革、大学の研究機能強化、云々っていう議論が『すぐに結果を出せ!』って圧力から解放される日は来るんですかね。
こう、珈琲ブレイクではないけれど、長い目で物事をみませう。
というわけで、難しいのは重々存じ上げております。
ただ、科研費とか教育関連予算等は増やしてくださいませ(´・ω・`)
せめて、減らすのだけは、減らすのだけは(`;ω;´)
ということで、ちょっとTLがざわざわしているのでこれ幸いと教育・研究とか。
これからのお金とか実績とか臭い話をしましょう(˘ω˘)
口元の苦みをごまかす為に、珈琲をお手元にご用意していただけますと幸いです。
日本の科研費行政が見事な支援体制を成し遂げ、立派な果実として結実……云々ってやれれば良いんですが、これ、難しいですよね。
結論から申し上げますと、教育と研究は国家の基幹とでもいうべきものなんですが、予算獲得には 致命的な欠点 があるんです。
ずばり、『すぐに結果がでない』。
しかも研究も教育もガチャと同列にするのは失礼なんですが、100%アタリが出るわけじゃないんです。
具体的に見てみましょう。ちょっと適当に珈琲を片手にインターネッツを検索したところ、文部科学省の資料っぽいものがありました。
科研費による学術研究の成果について
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/030/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2014/05/29/1347691_04_2.pdf
『ノーベル賞などの画期的な成果をもたらした科研費の研究成果の例』
って紹介されている例、時間に注目してみましょう(˘ω˘)
・白川先生(1969~ 試験研究、基盤研究 他)
『 34 年間に科学研究費補助金を24件いただいています。これは毎年というわけではありませんでしたが,1件で3年連続受領ということもありましたので,ほぼ通年にわたって何がしかの科研費を得ていたということになります。』
・野依先生(1972~ 一般研究、特別推進研究 他)
科研費は日本の中で最も有効に機能している研究費だと思っております。私自身も長い研究生活を通じまして一貫して科研費に支えられてきたと申してよいかと思います。・・・振り返りますと科研費の整備・充実と一緒に道を歩み、研究者として育てていただいたとありがたく思っております。
・末松先生 (1966~ 各個研究、特別推進研究 他)
科研費がなければ私の研究は存在しなかった。科研費との絆は、1)光通信研究の育ての親、2)日本の卓越技術の集成とネットワーク発信の構築、そして3)国の学術研究の推進など、誠に深い。
・・・平成2年(1990)まで科研費の強力な支援を受けて光通信の基礎研究を進めた。
と三先生が、長いスパンを強調されておいで。
山中先生は1999年~で2012年なのでこの中では比較的早い! というべきなのかもしれません。
でも、はっきり言いませう(˘ω˘)
それ、結果がでるまでに早いっていうたって、10年、20年の長期スパンでみたら早いよね! って世界ですよね。
まー、学校教育と同じなんですよ。
今の小学生の皆さんが社会に出るまでに、小学校6年+中学校3年の義務教育に高校・大学・短大・専門学校その他の教育機関が係るんで早くても10年スパンでみないとあかんという話でして。
ガチャと違って結果がでるまで結構な時間が必要ということ、これ、フラストレーションがたまりますよねぇ……(˘ω˘)
貴方ががちゃを廻すとき、SSRかSRが確率不明で何十年後にか出るかもしれないガチャと、すぐにガチャの結果が分かるもの。さて、どちらを廻しますか? 金額の割り振り、どうします?
ガチャに例えたので不謹慎で申し訳ないのですが、これ、政治家も官僚機構も共通して抱えているジレンマなんじゃないでしょうか。
今日の食い扶持よりも明日の種もみを……っていう高尚な理念がないわけではないのでしょうが、予算はとても有限。
有限の予算で、『自分の成果』をアピールしようと思うと、即効性重視に偏るのは人の常。
貴方が担当者だとして、何十年間も研究費用を出し続けても、『ノーベル賞』とか目に見える成果という形で受賞してくれる先生がでる保証はないんです。
ついでにいえば、官僚も政治家も何十年後かにそのポジションにいられるという保証もなし。つらい。辛みしかない(´・ω・`)
だから、誰もかれもが『問題があるのは分かっている』けれど、『出来もしない即効性のある改革』を求めて変な事になるんじゃないでしょうか。
教育改革、大学の研究機能強化、云々っていう議論が『すぐに結果を出せ!』って圧力から解放される日は来るんですかね。
こう、珈琲ブレイクではないけれど、長い目で物事をみませう。
というわけで、難しいのは重々存じ上げております。
ただ、科研費とか教育関連予算等は増やしてくださいませ(´・ω・`)
せめて、減らすのだけは、減らすのだけは(`;ω;´)
Published on October 03, 2016 06:39
No comments have been added yet.
Carlo Zen's Blog
- Carlo Zen's profile
- 110 followers
Carlo Zen isn't a Goodreads Author
(yet),
but they
do have a blog,
so here are some recent posts imported from
their feed.

