高校生のときの話です。
高校1年生の夏休みからアルバイトを始めました。通っていた学校は基本的にアルバイトが禁止されていたため、倉庫作業のアルバイトで人目にあまりつかないようにしました。その倉庫作業は本当に大変でローラーに流れてくる商品をスーパーの各店舗ごとに仕分けしていくものでした。小さくて軽いものもあれば、飲料系のものがどばどばと流れてくるので急いで仕分けしなければなりませんでした。女の子にはなかなか向かないアルバイトでした。一緒にアルバイトを始めた友人は夏休みが終わるとすぐにやめてしまいましたが私はそのまま続けて、冬休みになった頃新しく男子高校生3人がアルバイトに入ってきました。そのときに彼に出会いました。彼はとても優しく、重いものが流れてくるとすかさず私の担当箇所にも手を貸してくれました。女の子が私1人しかいなかったためいつも会話もあまり入れず1人で過ごしていましたが、気を使って休憩のときには話しかけてくれたりとさりげない気遣いが嬉しく思い次第に彼に惹かれて行きました。
自分から携帯の番号など聞いたことのない私はどうしたらいいか悩みましたが、ちょうど同じ頃にアルバイトしていた別の男の子と話す機会があり彼に彼女がいるか聞いてみたところ彼女はたぶんいないとのことで、勇気を出してアドレスと番号を聞きました。しかし帰ってさっそくメールを送ったところアドレスを間違って登録してしまい、結局別の男の子に聞いてもらうはめになってしまいました。
その後数カ月メールやアルバイト先でのおしゃべりなどを経て数ヵ月後にお付き合いすることができました。
初めてのデートはお互い映画好きだったので映画を観ることになりました。映画は自分の観たいものを選ばせてもらいましたが、正直緊張しっぱなしで内容も全く頭に入ってきませんでした。映画が終わってファーストフードでご飯を食べ、ゲームセンターでプリクラをとって、2人ともアルバイトだったので一旦解散して、またアルバイト先で会いました。アルバイトが終わると家は逆方向なのに必ず家まで送ってくれるようになりました。
彼が高校卒業後就職をするため付き合ってから一緒にアルバイトが出来たのはたった2ヶ月程でしたが、今までただのアルバイトだったアルバイト先がデート先にもなり本当に楽しい時間を過ごすことができました。
Published on December 25, 2015 17:53